【鶏鳴狗盗】現代語訳と書き下し文!孟嘗君のテスト対策を徹底解説

こんにちは。ミチプラス運営者のたく先生です。
高校の言語文化や古典探究の定期テストで、故事成語単元のクライマックスとして必ず出題されるのが『史記』(孟嘗君列伝)および『十八史略』に収められた「鶏鳴狗盗(けいめいくとう)」です。
斉(せい)の名宰相・孟嘗君(もうしょうくん)が、敵国・秦の昭王に囚われた絶体絶命のピンチを、普段は周囲から見下されていた2人の食客(しょっかく)の意外な特技で切り抜けるスリリングな脱出劇ですが、いざテスト勉強を始めると「狐白裘(こはくきゅう)を盗み出す場面と、函谷関(かんこくかん)を突破する場面の返り点が複雑で書けない!」「使役や願望、否定の『莫』など重要句形が多すぎて整理しきれない…」と悩む高校生が後を絶ちません。
この記事では、高校国語教員歴20年以上のたく先生が、『鶏鳴狗盗』の白文・返り点付きの縦書き訓読カード・書き下し文・現代語訳から、テストで100%狙われる重要句形(使役・願望・否定・可能)、同字異義語「更」の識別、さらに記述予想問題・無料30問カード暗記デッキまで徹底解説します。テスト直前の総仕上げにぜひ活用してください!

たく先生、大変です!次の漢文のテスト範囲が『鶏鳴狗盗』なんですけど、本文が長くて登場人物も多いし、「更」や「卒」の読み分けまであって頭がパンクしそうです……。

みちかさん、安心してください!『鶏鳴狗盗』は一見すると長文ですが、物語の構造は「①狗盗(犬の真似の泥棒)による狐白裘の奪還」と「②鶏鳴(鶏の鳴き真似)による函谷関の突破」の2つのステージに分かれているだけです。まずは全体像と全文の対照表から一気に整理していきましょう!
【結論】『鶏鳴狗盗(史記・十八史略)』の全文・書き下し文・現代語訳一覧
まずは定期テストで最優先となる『鶏鳴狗盗』(司馬遷『史記』孟嘗君列伝および『十八史略』)の白文・書き下し文・現代語訳を3列比較表で一覧確認しましょう。自分の教科書の採録範囲(前半の狐白裘からか、後半の函谷関中心か)と照らし合わせながら読み進めてください。
| 原文(白文) | 書き下し文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 孟嘗君相斉。食客数千人、無貴賤一与文等。 | 孟嘗君(もうしょうくん)斉(せい)に相(しょう)たり。食客(しょっかく)数千人、貴賤(きせん)と無(な)く一(いつ)に文(ぶん)と等(ひと)しくす。 | 孟嘗君(田文)は斉の国の宰相であった。抱える食客は数千人にのぼり、身分の貴賤を問わず一様に自分(文)と同じ待遇でもてなした。 |
| 秦昭王聞其賢、乃先使涇陽君為質於斉、以求見孟嘗君。 | 秦(しん)の昭王(しょうおう)其の賢(けん)なるを聞き、乃(すなわ)ち先づ涇陽君(けいようくん)をして斉に質(しち)たらしめ、以(もっ)て孟嘗君を見(み)んことを求む。 | 秦の昭王は孟嘗君が優れているという評判を聞き、そこでまず弟の涇陽君を斉の人質として送り、そうして孟嘗君に会いたいと求めてきた。 |
| 孟嘗君入秦、昭王即以孟嘗君為秦相。人或説秦昭王曰、「孟嘗君賢、而又斉族也。今相秦、必先斉而後秦。秦其危矣。」 | 孟嘗君秦に入るや、昭王即(すなわ)ち孟嘗君を以て秦の相と為(な)す。人或いは秦の昭王に説きて曰(い)はく、「孟嘗君は賢にして、又斉の族なり。今秦に相たるも、必ず斉を先にして秦を後にせん。秦其(そ)れ危(あや)ふからん。」と。 | 孟嘗君が秦に入ると、昭王はただちに孟嘗君を秦の宰相に任命した。ところがある人が昭王に進言して言った。「孟嘗君は賢明ですが、同時に斉の王族でもあります。今、秦の宰相となりましたが、必ず母国の斉を優先して秦を後回しにするでしょう。秦はきっと危うくなりますぞ」と。 |
| 於是秦昭王乃止、囚孟嘗君、謀欲殺之。孟嘗君使人抵昭王幸姫求解。幸姫曰、「妾願得君狐白裘。」 | 是(ここ)に於(お)いて秦の昭王乃ち止め、孟嘗君を囚(とら)へ、謀(はか)りて之を殺さんと欲す。孟嘗君人をして昭王の幸姫(こうき)に抵(いた)りて解かんことを求めしむ。幸姫曰はく、「妾(せふ)願はくは君の狐白裘(こはくきゅう)を得ん。」と。 | そこで秦の昭王は宰相の任を解き、孟嘗君を監禁して殺そうと企てた。孟嘗君は人を使わして昭王の寵愛する姫君のもとへ行かせ、釈放への口添えを頼ませた。すると幸姫は言った。「私はあの方の狐白裘(白い狐の脇毛で作った最高級の毛皮の衣)を手に入れたいわ」と。 |
| 此時孟嘗君有一狐白裘、直千金、天下無双、入秦献之昭王、更無他裘。孟嘗君患之、遍問客、莫能対。 | 此の時孟嘗君一狐白裘有り、直(あたひ)千金、天下無双なり、秦に入りて之を昭王に献じ、更(さら)に他の裘無し。孟嘗君之を患(うれ)へ、遍(あまね)く客に問へども、能(よ)く対(こた)ふるもの莫(な)し。 | この時、孟嘗君は狐白裘を一着持っていたが、価値は千金で天下に二つとない品であり、秦に入った際にすでに昭王へ献上してしまっていて、他にはまったく別の毛皮の衣はなかった。孟嘗君はこのことに頭を悩ませ、広く食客たちに相談したが、誰一人として答えられる者はいなかった。 |
| 最下坐有能為狗盗者、曰、「臣能得狐白裘。」乃夜為狗、以入秦宮臧中、取所献狐白裘至、以献秦王幸姫。 | 最下坐(さいかざ)に能く狗盗(くとう)を為す者有り、曰はく、「臣能く狐白裘を得ん。」と。乃ち夜狗(いぬ)と為りて、以て秦宮の臧(くら)の中に入り、献ぜし所の狐白裘を取りて至り、以て秦王の幸姫に献ず。 | すると一番末席に、犬の真似をして忍び込む盗み(狗盗)が得意な者がいて言った。「私ならその狐白裘を手に入れられます」と。そこで夜に犬の格好をして秦の宮殿の蔵の中に忍び込み、献上してあった狐白裘を取り出して持ち帰り、それを秦王の幸姫に献上した。 |
| 幸姫為言昭王、昭王釈孟嘗君。孟嘗君得出、即馳去、更封伝、変名姓、以出関。 | 幸姫為(ため)に昭王に言ひ、昭王孟嘗君を釈(ゆる)す。孟嘗君出づるを得、即ち馳(は)せ去り、封伝(ふうでん)を更(あらた)め、名姓を変じて、以て関を出でんとす。 | 幸姫は孟嘗君のために昭王へとりなし、昭王は孟嘗君を釈放した。孟嘗君は脱出できるとすぐに馬を走らせて立ち去り、通行手形(封伝)を書き換え、名前や姓を偽って関所を出ようとした。 |
| 夜半至函谷関。秦昭王後悔出孟嘗君、求之已去、即使人馳伝逐之。孟嘗君至関、関法鶏鳴出客。孟嘗君恐追至。 | 夜半に函谷関(かんこくかん)に至る。秦の昭王後に孟嘗君を出(い)だししを悔い、之を求むるに已(すで)に去りたれば、即ち人をして伝(てん)を馳せて之を逐(お)はしむ。孟嘗君関に至るに、関の法、鶏鳴きて客を出だす。孟嘗君追ひて至らんことを恐る。 | 真夜中に函谷関に到着した。秦の昭王は後になって孟嘗君を釈放したことを後悔し、探させたがすでに立ち去った後だったので、ただちに使者に宿継ぎの早馬を走らせて追跡させた。孟嘗君は関所に着いたが、関所の規則では「鶏が鳴いてから旅人を通す」ことになっていた。孟嘗君は追手が追いついて来るのを恐れた。 |
| 客之居下坐者、有能為鶏鳴、而鶏尽鳴。遂発伝出。出如食頃、秦追果至関、已後孟嘗君出、乃還。 | 客の下坐に居る者に、能く鶏鳴(けいめい)を為す有り、而(しか)して鶏尽(ことごと)く鳴く。遂(つひ)に伝を発して出づ。出でて食頃(しょくけい)の如きに、秦の追ふもの果(はた)して関に至りしが、已に孟嘗君の出づるに後(おく)れたれば、乃ち還(かへ)る。 | 食客で末席にいた者の中に、鶏の鳴き真似が上手な者がいて、鳴き真似をすると周囲の鶏がすべていっせいに鳴き出した。こうして通行手形を出して関所を出た。出てから食事を一回するくらいのわずかな時間が経った頃、秦の追手が案の定関所に到着したが、すでに孟嘗君が出たのに遅れたため、そのまま引き返した。 |
| 始孟嘗君列此二人於賓客、賓客尽羞之。及孟嘗君有秦難、卒此二人抜之。自是之後、客皆服。 | 始め孟嘗君此の二人を賓客(ひんかく)に列するや、賓客尽く之を羞(は)づ。孟嘗君秦の難有るに及びて、卒(つひ)に此の二人之を抜く。是(これ)よりの後、客皆服す。 | 当初、孟嘗君がこの二人(鶏鳴と狗盗の者)を食客の列に加えたとき、他の食客たちは皆これを恥じて軽蔑していた。しかし孟嘗君が秦で災難に遭うにおよんで、結局この二人が孟嘗君を窮地から救い出した。これ以降、食客たちは皆、孟嘗君に心服した。 |
故事成語「鶏鳴狗盗」の意味と2つの側面(プラスの意味とマイナスの意味)

故事成語「鶏鳴狗盗(けいめいくとう)」は、文字通り「鶏(にわとり)の鳴き真似が上手な者(鶏鳴)」と「犬(狗)の真似をして屋敷に忍び込む泥棒(狗盗)」という2人の食客の活躍から生まれました。実はこの言葉、定期テストや入試では「プラス(肯定的)の意味」と「マイナス(否定的)の意味」の両方が問われるため、以下の2つをセットで覚えておくことが極めて重要です。
- 【肯定的意味(人材登用の教訓)】:一見するとつまらない芸や卑しい技能しか持たない者であっても、いざという場面では思わぬ大きな役に立つことがあるというたとえ。また、そのような多様な人材をも見下さずに広く抱えておく指導者の度量の大きさ。
- 【否定的意味(言葉そのものの指す対象)】:くだらない小細工や、卑しい技能しか持たないつまらない人間のたとえ(後に北宋の王安石『読孟嘗君伝』などで批判的に用いられた用法)。
なお、主人公の孟嘗君(もうしょうくん/姓は田、諱は文)は、戦国時代の斉(せい)の公族・宰相であり、趙の平原君・魏の信陵君・楚の春申君と並んで「戦国四君(せんごくしくん)」と称えられた大人物です。常に3,000人もの食客を養っていたことが、この奇跡の脱出劇へとつながります。
【縦書き訓読カード】『鶏鳴狗盗』の返り点・送り仮名を完全図解!
ここからは、定期テストで白文に返り点・送り仮名を振る問題や、書き下し文への書き換え問題として出題される最重要5場面を「縦書き訓読カード」で1文ずつ徹底解剖します。
① 第1の危機と幸姫への工作:「孟嘗君使人抵昭王幸姫求解。幸姫曰、妾願得君狐白裘。」

秦の昭王に宰相として招かれたものの、側近の讒言(ざんげん)によって監禁され、処刑されそうになった孟嘗君が、昭王のお気に入りの女性(幸姫)に助けを求める場面です。使役形「使〜」と願望形「願〜」が連続するテスト最頻出箇所です。
② 絶体絶命の苦悩と「狗盗」の登場:「孟嘗君患之、遍問客、莫能対。」
幸姫が要求した「狐白裘(こはくきゅう)」は、白い狐の脇の下のわずかな純白の毛だけを集めて作った、千金の価値がある天下無双のコートでした。しかも入国時に昭王自身へ献上してしまっており、予備は一着もありません(「更無他裘」)。食客全員が沈黙する中、末席から「狗盗(くとう)」の男が名乗り出ます。
③ 第2の危機・真夜中の函谷関:「孟嘗君至関、関法鶏鳴出客。孟嘗君恐追至。」

狗盗の男が秦の宮殿の蔵(臧)から狐白裘を盗み出し、幸姫の口添えで釈放された孟嘗君は、すぐに名前と通行手形を変えて国境の函谷関(かんこくかん)へ馬を走らせます。しかし昭王が釈放を後悔して追手を差し向けたうえ、真夜中の函谷関の門は固く閉ざされていました。
④ 「鶏鳴」の妙技で関所突破:「客之居下坐者、有能為鶏鳴、而鶏尽鳴。」
夜明けまで待っていれば秦の追手に捕まって処刑されてしまう――その絶体絶命の瞬間、またしても末席(下坐)にいた食客が立ち上がり、見事な鶏の鳴き真似(鶏鳴)を披露します。
⑤ 結びと教訓:「及孟嘗君有秦難、卒此二人抜之。自是之後、客皆服。」
孟嘗君たちが函谷関を出てから「食頃(しょくけい=一回の食事をするくらいのわずかな時間)」が経った頃、秦の追手が関所に到着しましたが、タッチの差で引き返しました。物語の最後を締めくくる教訓の一文を確認しましょう。
定期テストで狙われる重要句形・多義語(更・卒・果)の完全整理
『鶏鳴狗盗』の定期テストでは、本文の現代語訳だけでなく、重要句形4選と同字異義語・重要副詞の読み分けが配点の半分近くを占めます。高校国語の学習指導要領(文部科学省「高等学校学習指導要領解説 国語編」)でも重視される漢文の基本構造と語彙を、一目でわかる表でマスターしましょう。
テスト必出の4大句形&文法チェック表
| 句形・文法名 | 本文中の該当箇所 | 書き下し文とテスト対策のポイント |
|---|---|---|
| ① 使役形 (使+A+B) |
・先使涇陽君為質於斉 ・使人抵昭王幸姫求解 ・即使人馳伝逐之 |
・先づ涇陽君をして斉に質たらしめ ・人をして昭王の幸姫に抵りて解くを求めしむ ・即ち人をして伝を馳せて之を逐はしむ 👉 対象(人)の右下に「ヲシテ」、動詞に「シム」を送る! |
| ② 願望形 (願〜) |
・妾願得君狐白裘 | ・妾願はくは君の狐白裘を得ん。 👉 「願」に「ハクハ」、文末の動詞に「ン(またはンコトヲ)」を送る(「どうか〜したい」)。 |
| ③ 否定形 (莫能〜) |
・莫能対 | ・能(よ)く対(こた)ふるもの莫(な)し。 👉 「莫」は存在の否定(「〜する者がない」)。連体形の下にひらがなで「もの」を補うのが鉄則! |
| ④ 「所」の用法・可能の「得」 | ・取所献狐白裘至 ・孟嘗君得出 |
・献ぜし所の狐白裘を取りて至り(「所+動詞」=〜するところの[名詞修飾]) ・出づるを得(う)(「得+動詞」=〜することができる[可能]) |
差がつく!「更」の2つの読み分けと重要副詞(已・果・卒・尽)

定期テストの知識問題で最も正答率が下がるのが、本文に2回登場する「更」の読み・意味の識別と、物語の展開を支える重要副詞(已・果・卒・尽)です。
| 重要漢字 | 本文中の用例 | 読み(送り仮名) | 意味・文法ポイント |
|---|---|---|---|
| 更(1回目) | 更無他裘 | さらに(〜無し) | 【副詞】下に打消を伴い「まったく(〜ない)」「ほかに(〜ない)」 |
| 更(2回目) | 更封伝、変名姓 | あらため | 【動詞】書き換える、改める(通行手形を作り変える) |
| 已 | 求之已去/已後孟嘗君出 | すでに | 【副詞】すでに、とっくに(「己=おのれ」と字形を混同しない!) |
| 果 | 秦追果至関 | はたして | 【副詞】案の定、思った通り(孟嘗君が恐れていた通り) |
| 卒 | 卒此二人抜之 | つひに | 【副詞】ついに、結局(「遂」「終」と同じ読み・意味) |
| 尽 | 鶏尽鳴/賓客尽羞之 | ことごとく | 【副詞】すべて、残らず(「皆」「悉」と同義) |
たく先生の教壇メモ:なぜ孟嘗君は「3,000人の食客」を養い続けたのか?(多様性と意思決定の科学)
授業で『鶏鳴狗盗』を扱うと、よく生徒から「先生、いくら孟嘗君がお金持ちでも、泥棒や鳴き真似芸人まで何千人も養うなんてコスパが悪すぎませんか?」という鋭い質問が出ます。
実はこのエピソード、現代の行動経済学や組織論における「多様性(ダイバーシティ)と不確実性への備え」の観点から見ると、驚くほど合理的な戦略なのです。認知科学や意思決定の研究(スコット・ペイジらの多様性予測定理など)では、「似たようなエリート(同質な賢者)ばかりを100人集めた集団よりも、一見異質で変わったスキルを持つ多様なメンバーを含む集団の方が、前例のない危機(ブラックスワン)に直面した際の解決能力が圧倒的に高い」ことが実証されています。
実際、幸姫から「すでに献上して手元にない狐白裘を持ってこい」という無理難題を突きつけられたとき、孟嘗君が抱えていた一流の学者や政治家たちは「莫能対(誰一人として答えられなかった)」と思考停止に陥りました。平常時の政治ではエリートが活躍しますが、非常時のルール無用の危機を突破したのは、エリートたちが「尽羞之(みんな恥じて見下していた)」末席の2人だったのです。

これって、私たちの高校生活や受験勉強にもそのまま当てはまりますよね。「こんな知識、何の役に立つの?」と思えるような小さな特技や、人と違うニッチな経験が、推薦入試の面接や小論文、あるいは社会に出たときの思わぬ突破口になることが本当によくあります。だからこそ、自分の得意なことや個性を「つまらないもの」と切り捨てず、大切に育てていってほしいなと思います!
定期テスト頻出の記述予想問題(模範解答・採点基準付き)
定期テストで特に配点が高く差がつく「理由・心情変化の記述問題」厳選2問です。問題文をタップすると模範解答と採点基準が開きます(※書き下し文・重要句形・多義語「更・卒・果」の一問一答全30問は、記事末尾のPathMemoria無料カード暗記デッキで今すぐ演習できます!)。
記述問題①【函谷関での危機の理由】:「孟嘗君至関、関法鶏鳴出客。孟嘗君恐追至。」とあるが、真夜中に函谷関へ到着した孟嘗君が絶体絶命の危機に陥ったのはなぜか。50字程度で具体的に説明せよ。
【模範解答】:
関所の規則で朝に鶏が鳴くまで門が開かず、夜明けまで待てば昭王が差し向けた追手に追いつかれてしまうから。(52字)
【解説・採点基準】:
①「関法鶏鳴出客(鶏が鳴いてから旅人を通すという関所の規則)」と、②「昭王が釈放を後悔して追手を差し向けており、朝まで待てば捕まってしまうこと」の2要素が入っていれば満点です。
記述問題②【食客たちの心情変化】:物語の冒頭近くでは「賓客尽羞之」とあった食客たちが、結末で「自是之後、客皆服」へと変化したのはなぜか。60字程度で説明せよ。
【模範解答】:
当初は卑しい技能の二人と同列に扱われるのを恥じていたが、秦の危機をその二人が救い、孟嘗君の先見の明と度量に感服したから。(62字)
【解説・採点基準】:
「羞之(鶏鳴と狗盗の二人を客に列したことを恥じた)」から「服(孟嘗君の人材登用の眼力に心服した)」への対比構造を明確に書けば満点です。
『鶏鳴狗盗』に関するよくある質問(FAQ)
最後に、テスト前の高校生からよく質問される疑問点をQ&A形式でまとめました。
物語の時系列では、先に宮殿の蔵から狐白裘を盗み出す「狗盗」が活躍し、その後の函谷関脱出で「鶏鳴」が活躍します。テストで「活躍した順番」を問われたら「狗盗 ➔ 鶏鳴」と答えるよう注意してください!
孟嘗君たちが函谷関を抜けてからわずか15〜30分後に秦の追手が到着したという、間一髪の脱出劇だったことを表しています。同じように短い時間を表す漢文の重要語には「頃刻(けいこく)」「須臾(しゅゆ)」「俄頃(がけい)」などがあります。
「復」は「もとに戻す(復帰させる)」、「相位」は「宰相の地位」という意味です。
まとめ:『鶏鳴狗盗』の重要30問をスマホ単語帳で1秒マスターしよう!
『鶏鳴狗盗』の定期テスト対策ポイントを最後におさらいしましょう。
- 物語の順番:第1段階=狗盗(秦の蔵から狐白裘を盗み幸姫へ献上)➔ 第2段階=鶏鳴(真夜中の函谷関で鶏の鳴き真似をして開門)
- 重要句形4選:使役「使A B(AをしてBしむ)」、願望「願〜(願はくは〜ん)」、否定「莫能対(能く対ふるもの莫し)」、名詞修飾「所献(献ぜし所の)」
- 重要語の読み分け:更無他裘(さらに=まったく) vs 更封伝(あらため=書き換える)、已(すでに)、果(はたして)、卒(つひに)、食頃(しょくけい=食事一回のわずかな時間)
- 故事成語の2つの意味:①つまらない技能でも思わぬ場面で役立つこと、②くだらない小細工しか持たない人間のたとえ

たく先生、ありがとうございます!第1ステージの「狗盗(狐白裘)」と第2ステージの「鶏鳴(函谷関)」の流れ、そして2つの「更」の読み分けまでスッキリ整理できました!

素晴らしいですね、みちかさん!それでは最後に、下の無料カード暗記デッキを使って全30問のスピード確認をしてみましょう。テスト本番で迷わず満点答案が書けるよう応援しています!
漢文の句形や書き下し文は、目で読むだけでなく「問題を見てパッと答えを思い出す(想起練習)」を繰り返すことで記憶に定着します。この記事で解説した『鶏鳴狗盗』の現代語訳・書き下し文・返り点・重要句形・記述問題を完全網羅した特製デッキ「【鶏鳴狗盗】定期テスト頻出対策マスター30選」を、自作AI暗記アプリ「PathMemoria」で無料公開しています。
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同じ『史記』や『十八史略』『戦国策』を出典とする重要故事成語「管鮑の交わり」「先従隗始」「漁夫の利」「臥薪嘗胆」や、高校漢文の重要句形一覧もあわせてチェックして、テストの得点力をさらに高めましょう!














