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【完璧(和氏の璧)】現代語訳と書き下し文!史記のテスト対策解説

【完璧(和氏の璧)】現代語訳と書き下し文!史記のテスト対策解説
たく先生
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こんにちは。ミチプラス運営者のたく先生です。

高校の『言語文化』や『古典探究』の定期テストで、故事成語および『史記』の重要単元として毎年出題されるのが、司馬遷『史記』(廉頗藺相如列伝)および『十八史略』に収められた「完璧(かんぺき/和氏の璧)」です。

日常会話でも「テストの準備は完璧だ!」と当たり前のように使う言葉ですが、その語源となった趙(ちょう)の使者・藺相如(りんしょうじょ)と超大国・秦(しん)の昭王(しょうおう)の命がけの外交戦を読むと、「『臣請完璧帰趙』や『知欺大王之罪当誅』の返り点(特に三点や上レ点)が難しすぎて振れない!」「なぜ藺相如はわざと『璧に瑕(きず)がある』と嘘をついたのか、記述問題の書き方がわからない…」と悩む高校生が数多くいます。

この記事では、高校国語教員歴20年以上のたく先生が、『完璧(和氏の璧)』の白文・返り点付きの縦書き訓読カード・書き下し文・現代語訳から、同じ章段から生まれた3大故事成語(完璧・怒髪天を衝く・布衣の交わり)、テスト必出の重要句形(使役・願望・抑揚・上レ点)、さらに記述予想問題・無料20問カード暗記デッキまで徹底解説します!

みちか
みちか

たく先生、大変です!次の漢文のテストに『完璧(和氏の璧)』が出るんですけど、「完璧」の「璧」の字をいつも「壁(かべ)」と書き間違えちゃうし、「怒髪天を衝く」も同じ話から出ているって本当ですか!?

たく先生
たく先生

みちかさん、そこがまさに定期テスト最大の得点ポイントなんです!『完璧』の「璧」は「玉(ぎょく=宝石)」なので下の部分が「玉」になります。そして、この1つの物語の中に「完璧帰趙」「怒髪天を衝く」「布衣の交わり」という3つもの超有名故事成語が詰まっています。まずは全文の対照表から、手に汗握る外交ドラマを確認していきましょう!

記事のポイント
  • 『完璧・和氏の璧(史記・廉頗藺相如列伝)』の全文・書き下し文・現代語訳の完全対照
  • 「完璧(璧 vs 壁)」の漢字の成り立ちと、物語から生まれた3大故事成語
  • 縦書き訓読カードで学ぶ「請完璧帰趙」「怒髪上衝冠」「布衣之交」「上レ点」の返り点
  • 定期テスト必出!4大句形(使役・願望・抑揚・受身)と重要語彙の整理表
  • 記述対策も万全!頻出記述予想問題2選&無料20問カード暗記デッキ

【結論】『完璧・和氏の璧(史記・十八史略)』の全文・書き下し文・現代語訳一覧

まずは定期テストで最優先となる『完璧(和氏の璧)』(司馬遷『史記』廉頗藺相如列伝および『十八史略』)の白文・書き下し文・現代語訳を3列比較表で一覧確認しましょう。

原文(白文) 書き下し文 現代語訳
趙恵文王時、得楚和氏璧。秦昭王聞之、使人遺趙王書、願以十五城請易璧。 趙(ちょう)の恵文王(けいぶんおう)の時、楚(そ)の和氏(かし)の璧(へき)を得たり。秦(しん)の昭王(しょうおう)之を聞き、人をして趙王に書を遺(おく)らしめ、願はくは十五城を以て璧に易(か)へんと請ふ。 趙の恵文王の時代、楚の国の宝玉である「和氏の璧」を手に入れた。秦の昭王はこのことを聞き、使者をやって趙王に手紙を届けさせ、「どうか秦の十五の都市と璧とを交換したい」と申し入れた。
趙王与大将軍廉頗諸大臣謀。欲予秦、秦城恐不可得、徒見欺。欲勿予、即患秦兵之来。計未定。 趙王大将軍廉頗(れんぱ)・諸大臣と謀(はか)る。秦に予(あた)へんと欲すれば、秦の城恐らくは得べからずして、徒(いたづ)らに欺(あざむ)かれん。予ふる勿(な)からんと欲すれば、即ち秦の兵の来たらんことを患(うれ)ふ。計未(いま)だ定まらず。 趙王は大将軍の廉頗や大臣たちと相談した。秦に璧を与えようとすれば、秦の十五の城はおそらく手に入らず、ただだまし取られるだけだろう。かといって与えまいとすれば、すぐにでも秦の軍勢が攻めてくるのではないかと心配された。方針はまだ決まらなかった。
求人可使報秦者、未得。宦者令繆賢曰、「臣舎人藺相如可使。」王問、「何以知之。」対曰、「臣嘗有罪、窃計欲亡走燕。臣舎人相如止臣曰、『君何以知燕王。』臣語曰、『臣嘗従大王与燕王会境上。燕王私握臣手曰、願結友。以此知之。故欲往。』相如謂臣曰、『夫趙強而燕弱、而君幸於趙王、故燕王欲結於君。今君乃亡趙走燕、燕畏趙、其勢必不敢留君、而束君帰趙矣。君不如肉袒伏斧質請罪、則幸得脱矣。』臣従其計、大王亦幸赦臣。臣窃以為其人勇士、有智謀、宜可使。」 人の秦に報ぜしむべき者を求むれども、未だ得ず。宦者令(かんじゃれい)の繆賢(ぼくけん)曰はく、「臣の舎人(しゃじん)藺相如(りんしょうじょ)使ひせしむべし。」と。(中略:繆賢がかつて罪を犯して燕へ亡命しようとした際、相如が的確な情勢分析で引き止め、肉袒して趙王に謝罪させて救われた逸話を語り)「臣窃(ひそ)かに以(おも)へらく、其の人勇士にして、智謀有り、宜(よろ)しく使ひせしむべしと。」と。 そこで秦へ返答の使者として派遣できる人物を探したが、まだ見つからなかった。宦者令(宦官の長)の繆賢が言った。「私の食客(舎人)である藺相如を使者として遣わすのがよいでしょう。(中略)私がひそかに思いますに、あの人物は勇気ある人物であり、知略も備えているので、きっと使者を務められるはずです」と。
於是王召見、問藺相如曰、「秦王以十五城請易寡人之璧、可予不。」相如曰、「秦強而趙弱、不可不許。」王曰、「取吾璧、不予我城、奈何。」 是(ここ)に於(お)いて王召見(しょうけん)し、藺相如に問ひて曰はく、「秦王十五城を以て寡人(かじん)の璧に易へんと請ふ、予ふべきや不(いな)や。」と。相如曰はく、「秦は強くして趙は弱し、許さざるべからず。」と。王曰はく、「吾が璧を取りて、我に城を予へずんば、奈何(いかん)せん。」と。 そこで趙王は藺相如を召し出して尋ねた。「秦王が十五の都市と私の璧とを交換したいと申し入れてきたが、与えるべきか、どうか」と。相如は言った。「秦は強大で趙は弱小ですから、要求を受け入れないわけにはいきません」と。王が言った。「もし私の璧を奪い取るだけで、こちらに十五の城をくれなかったら、どうするのか」と。
相如曰、「秦以城求璧而趙不許、曲在趙。趙予璧而秦不予趙城、曲在秦。均之二策、寧許以負秦曲。」王曰、「誰可使者。」相如曰、「王必無人、臣願奉璧往使。城入趙而璧留秦。城不入、臣請完璧帰趙。」趙王於是遂遣相如奉璧西入秦。 相如曰はく、「秦城を以て璧を求むるに趙許さずんば、曲(きょく)は趙に在り。趙璧を予ふるに秦趙に城を予へずんば、曲は秦に在り。之の二策を均(くら)ぶるに、寧(むし)ろ許して以て秦に曲を負はせん。」と。王曰はく、「誰か使ひすべき者ぞ。」と。相如曰はく、「王に必(もし)人無くば、臣願はくは璧を奉じて往きて使ひせん。城趙に入らば璧は秦に留(とど)めん。城入らずんば、臣請ふ璧を全(まった)うして趙に帰らんと。」と。趙王是に於いて遂に相如を遣(つか)はし、璧を奉じて西のかた秦に入らしむ。 相如は答えた。「秦が十五の城を代償として璧を求めているのに趙が拒否すれば、非(曲=理不尽な落ち度)は趙にあります。しかし趙が璧を与えたのに秦が趙に城を与えなければ、非は秦にあります。この二つの策を比較するなら、いっそ要求を許して秦の方に非を負わせるべきです」と。王が「誰を使者にすべきか」と問うと、相如は言った。「王にもし適任者がいらっしゃらないなら、どうか私が璧を捧げ持って使者として参りましょう。もし十五の城が趙の手に入れば、璧は秦に置いてまいります。もし城が手に入らなければ、私はどうか璧を傷つけず完全な状態で趙に持ち帰りましょう」と。趙王はそこで相如を派遣し、璧を持って西の秦へと向かわせた。
秦王坐章台見相如。相如奉璧奏秦王。秦王大喜、伝以示美人及左右、左右皆呼万歳。相如視秦王無意償趙城、乃前曰、「璧有瑕、請指示王。」王授璧。 秦王章台(しょうだい)に坐して相如を引見す。相如璧を奉じて秦王に奏(すす)む。秦王大いに喜び、伝へて以て美人及び左右に示し、左右皆万歳(ばんぜい)を呼ぶ。相如秦王の趙に城を償(つぐな)ふに意無きを視(み)、乃(すなは)ち進みて曰はく、「璧に瑕(きず)有り、請ふ王に指示せんと。」と。王璧を授く。 秦王は章台宮に座って相如と会見した。相如は璧を捧げて秦王に献上した。秦王は大いに喜び、次々と手渡して寵姫(美人)や側近たちに見せびらかし、側近たちは皆「万歳」と歓声を上げた。相如は秦王に趙へ城を引き渡す意思が全くないことを見て取ると、前に進み出て言った。「その璧には傷(瑕)がございます。どうか王様にその場所を指し示させてください」と。王は相如に璧を手渡した。
相如因持璧却立、倚柱、怒髪上衝冠、謂秦王曰、「大王欲得璧、使人発書至趙王。(中略)臣観大王無意償趙王城邑、故臣復取璧。大王必欲急臣、臣頭今与璧倶砕於柱矣。」相如持其璧睨柱、欲以撃柱。秦王恐其破璧、乃辞謝固請、召有司案図、指従此以往十五都予趙。 相如因(よ)りて璧を持ちて却(しりぞ)き立ち、柱に倚(よ)り、怒髪(どはつ)上りて冠(かんむり)を衝(つ)き、秦王に謂ひて曰はく、「(中略)臣大王の趙王に城邑(じょうゆう)を償ふに意無きを観る、故に臣復(ま)た璧を取れり。大王必(もし)臣に急にせんと欲せば、臣の頭今璧と倶(とも)に柱に砕けん。」と。相如其の璧を持ちて柱を睨(にら)み、以て柱に撃たんと欲す。秦王其の璧を破らんことを恐れ、乃ち辞謝(じしゃ)して固く請ひ、有司(ゆうし)を召して図を案ぜしめ、此より以往(いおう)の十五都を指して趙に予へんとす。 相如はそこで璧を手にすると後ろへ退いて立ち、宮殿の柱に身を寄せ、怒りのあまり逆立った髪の毛が冠を突き上げるほどの剣幕で秦王に言った。「(中略)私が見受けますところ、大王には趙王へ都市を引き渡すおつもりが全くございません。ですから私は再び璧を取り戻したのです。もし大王が私に無理強いなさるなら、私の頭は今すぐこの璧と一緒に柱にぶつけて砕け散るでしょう!」と。相如は璧を振りかざして柱を睨みつけ、今にも柱に叩きつけようとした。秦王は璧が割られるのを恐れ、謝罪して必死になだめ、役人を呼んで地図を調べさせ、「ここから先の十五の都市を趙に与えよう」と指し示した。
相如度秦王特以詐佯為予趙城、実不可得、乃謂秦王曰、「和氏璧、天下所共伝宝也。趙王恐、不敢不献。趙王送璧時、斎戒五日、今大王亦宜斎戒五日、設九賓於廷、臣乃敢上璧。」秦王度之、終不可強奪、遂許斎五日、舎相如広成伝。 相如秦王の特(た)だ詐(いつは)りを以て佯(いつは)りて趙に城を予ふるを為し、実は得べからざるを度(はか)り、乃ち秦王に謂ひて曰はく、「和氏の璧は、天下の共に伝へて宝とする所なり。(中略)趙王の璧を送る時、斎戒(さいかい)すること五日、今大王も亦宜(よろ)しく斎戒すること五日、九賓(きゅうひん)を廷(てい)に設くべし、臣乃ち敢へて璧を上(たてまつ)らん。」と。秦王之を度るに、終(つひ)に強ひて奪ふべからず、遂に斎すること五日を許し、相如を広成伝(こうせいでん)に舎せしむ。 しかし相如は、秦王がただ策略として都市を与えるふりをしているだけで、実際には城は手に入らないだろうと見抜き、秦王に言った。「和氏の璧は、天下がこぞって語り継ぐ至宝です。趙王が璧を送り出す際には五日間の斎戒(物忌み)を行いました。いま大王様も当然五日間の斎戒を行い、宮廷に最高礼儀(九賓の礼)を設けるべきです。そうしてくだされば、私はつつしんで璧を献上いたしましょう」と。秦王はどうしても力ずくでは奪えないと判断し、五日間の斎戒を承諾して相如を広成伝(迎賓館)に宿泊させた。
相如度秦王雖斎、決負約不償城、乃使其従者衣褐、懐其璧、従径道亡、帰璧於趙。 相如秦王の斎すと雖(いへど)も、決して約に負(そむ)きて城を償はざるを度り、乃ち其の従者をして褐(かつ)を衣(き)、其の璧を懐(ふところ)にし、径道(けいどう)より亡(に)げて、璧を趙に帰さしむ。 相如は、秦王がたとえ斎戒したとしても、必ず約束を破って都市を引き渡さないだろうと見越し、自分の従者に粗末な布子(褐)を着せ、懐にその璧を隠し持たせ、抜け道からこっそり脱出させて、璧を無事に趙へと送り届けさせた。
秦王斎五日後、乃設九賓礼於廷、引趙使者藺相如。相如至、謂秦王曰、「秦自繆公以来二十余君、未嘗有堅明約束者也。臣誠恐見欺於王而負趙、故令人持璧帰、間至趙矣。(中略)臣知欺大王之罪当誅。臣請就湯鑊。唯大王与群臣孰計議之。」 秦王斎すること五日の後、乃ち九賓の礼を廷に設け、趙の使者藺相如を引く。相如至り、秦王に謂ひて曰はく、「秦は繆公(ぼくこう)より以来二十余君、未だ嘗(かつ)て約束を堅明(けんめい)にする者有らざるなり。臣誠に王に欺かれて趙に負かんことを恐る、故に人をして璧を持ちて帰らしめ、間(ひそ)かに趙に至れり。(中略)臣大王を欺くの罪の誅(ちゅう)に当(あ)たるを知る。臣請ふ湯鑊(とうかく)に就かん。唯(た)だ大王群臣と孰(つらつら)之を計議せよ。」と。 秦王は五日間の斎戒を終えると、宮廷に九賓の礼を設けて趙の使者・藺相如を招き入れた。相如は参上すると秦王に言った。「秦は昔の繆公以来二十数代の君主にわたって、いまだかつて他国との約束を固く守った方はいらっしゃいません。私は本当に王様にだまされて母国・趙を裏切る結果になることを恐れました。そのため従者に璧を持たせて帰国させ、すでにひそかに趙へ到着しております。(中略)私は大王様を欺いた罪が死刑に相当することはよく承知しております。どうか私を釜茹での刑(湯鑊)に処してください。ただ大王様も群臣の方々とよくよくご相談ください」と。
秦王与群臣相視而嘻。左右或欲引相如去。秦王因曰、「今殺相如、終不能得璧也、而絶秦趙之驩。不如因而厚遇之、使帰趙。趙王豈以一璧之故欺秦邪。」卒廷見相如、畢礼而帰之。相如既帰、趙王以為賢大夫、使不辱於諸侯、拝相如為上大夫。 秦王群臣と相視て嘻(ああ)とす。左右或いは相如を引きて去らんと欲す。秦王因りて曰はく、「今相如を殺すとも、終に璧を得る能(あた)はざるなり、而して秦・趙の驩(かん)を絶たん。因りて厚く之を遇(ぐう)し、趙に帰らしむるに如(し)かず。趙王豈(あ)に一璧の故を以て秦を欺かんや。」と。卒(つひ)に廷に相如を見、礼を畢(を)へて之を帰す。相如既に帰り、趙王以て賢大夫と為し、使ひして諸侯に辱められずとして、相如を拝して上大夫(じょうたいふ)と為す。 秦王と群臣たちは互いに顔を見合わせて「ああ(やられた!)」とため息をついた。側近の中には相如を引きずり出して処刑しようとする者もいた。しかし秦王は言った。「いま相如を殺したところで、結局璧を手に入れることはできないし、かえって秦と趙の友好関係を絶つだけだ。ここはむしろ手厚くもてなして趙へ帰してやるに越したことはない。趙王がどうして一مان個の璧くらいのために秦をだましたりするだろうか」と。こうして宮廷での儀礼を最後まで終えて相如を帰国させた。相如が帰国すると、趙王は「諸侯に対して使者として国の面目を辱めなかった賢大夫である」と高く評価し、相如を上大夫に任命した。

「完璧」の語源(璧 vs 壁の違い)と、物語から生まれた3大故事成語

趙の宮廷で光り輝く宝玉「和氏の璧」を前に秦への対応を議論する藺相如と趙王の水彩イラスト

私たちが日常で「欠点がなく完全なこと」を指して使う「完璧(かんぺき)」という言葉は、藺相如が出発前に趙王へ誓ったセリフ「臣請完璧帰趙(臣請ふ璧を全うして趙に帰らんと=私はこの宝玉『和氏の璧』を傷ひとつない完全な状態で趙に持ち帰りましょう)」に由来しています。

定期テストの漢字書き取りでは、2文字目の「璧(へき=輪の形をした平たい宝玉)」の下の部分を「土(壁=かべ)」と書いてバツになる生徒が続出します。「宝石だから下は『玉』!」と確実に覚えておきましょう。さらにこの章段からは、以下の3つの重要故事成語が生まれています。

📌 テスト必出!『完璧(和氏の璧)』から生まれた3大故事成語
  1. 完璧/完璧帰趙(かんぺき/かんぺききちょう):宝玉(和氏の璧)を傷つけず無事に持ち帰ったことから、①借りた大切な物を傷つけずに無事返すこと、②欠点がまったくなく完全無欠なこと。
  2. 怒髪天を衝く(どはつてんをつく):本文の「怒髪上衝冠(怒髪上りて冠を衝く)」より、怒りのあまり髪の毛が逆立って冠(や天)を突き上げるほど、すさまじい形相で激怒すること。
  3. 布衣の交わり(ふいのまじわり):本文で相如が秦王を諫めた言葉「布衣之交尚不相欺(布衣の交はりすら尚ほ相欺かず)」より、「布衣(麻の粗末な服を着る一般庶民)」のような身分や利害にとらわれない対等で誠実な交際・友情のこと。

【縦書き訓読カード】『完璧(和氏の璧)』の返り点・送り仮名を完全図解!

ここからは、定期テストで白文に返り点・送り仮名を振る問題や書き下し文問題として100%狙われる最重要5場面を高校の教科書・標準文法に完全準拠した「縦書き訓読カード」で1文ずつ徹底解説します。

① 発端・秦の昭王からの交換要求:「秦昭王聞之、使人遺趙王書、願以十五城請易璧。」

物語の冒頭、秦の昭王が「15の都市と和氏の璧を交換したい」と趙王に手紙を送らせる一文です。前半の使役形「使人遺趙王書」の一二三点と、後半の連続レ点「請易璧」がテストの最頻出ポイントです。

秦
ノ
昭
王
聞
レ
キ
之
、
ヲ
使
三
メ
人
ヲシテ
遺
二
ラ
趙
王
ニ
書
一、
ヲ
願
ハクハ
以
二
テ
十
五
城
一
ヲ
請
レ
フ
易
レ
ヘント
璧
。
ニ
📌 カード①:使役形「使人遺趙王書」と願望「請」
【読む順番】
① 秦(ノ) ➔ ② 昭 ➔ ③ 王 ➔ ④ 之(ヲ) ➔ ⑤ 聞(キ) ➔ ⑥ 人(ヲシテ) ➔ ⑦ 趙 ➔ ⑧ 王(ニ) ➔ ⑨ 書(ヲ) ➔ ⑩ 遺(ラ) ➔ ⑪ 使(メ) ➔ ⑫ 願(ハクハ) ➔ ⑬ 十 ➔ ⑭ 五 ➔ ⑮ 城(ヲ) ➔ ⑯ 以(テ) ➔ ⑰ 璧(ニ) ➔ ⑱ 易(ヘント) ➔ ⑲ 請(フ)
【書き下し文】
秦の昭王之を聞き、人をして趙王に書を遺らしめ、願はくは十五城を以て璧に易へんと請ふ。
【現代語訳】
秦の昭王はこの(趙が和氏の璧を手に入れた)ことを聞き、使者をやって趙王に手紙を届けさせ、「どうか秦の十五の都市と璧とを交換したい」と申し入れた。
💡 たく先生の解説:前半の使役構文では、内側から順番に「趙王(ニ)書(ヲ)[一] ➔ 遺(ラ)[二] ➔ 使(メ)[三]」と一二三点で返ります(同じ句の中で外側の返り点を跨がずに順次戻るため、上下点ではなく三点を使います)。後半の「請[レ]易[レ]璧」は、「璧(ニ)」からレ点で「易(ヘント)」へ、さらにレ点で「請(フ)」へと戻る連続レ点です。

② 表題句「璧を全うして趙に帰らん」:「城入趙而璧留秦。城不入、臣請完璧帰趙。」

藺相如が趙王の前で決意を表明する表題句です。ここでの「完」は動詞「全うす(まったうす=傷つけず完全な状態に保つ)」として機能し、直下の目的語「璧(ヲ)」からレ点で返ります。

城
入
レ
ラバ
趙
ニ
而
璧
ハ
留
レ
メン
秦
。
ニ
城
不
レ
ンバ
入
、
ラ
臣
請
フ
完
レ
ウシテ
璧
ヲ
帰
レ
ラント
趙
。
ニ
📌 カード②:表題句「璧を全うして趙に帰らん(完璧帰趙)」
【読む順番】
① 城 ➔ ② 趙(ニ) ➔ ③ 入(ラバ) ➔ ④ 璧(ハ) ➔ ⑤ 秦(ニ) ➔ ⑥ 留(メン) ➔ ⑦ 城 ➔ ⑧ 入(ラ) ➔ ⑨ 不(ンバ) ➔ ⑩ 臣 ➔ ⑪ 請(フ) ➔ ⑫ 璧(ヲ) ➔ ⑬ 完(ウシテ) ➔ ⑭ 趙(ニ) ➔ ⑮ 帰(ラント)
【書き下し文】
城趙に入らば璧は秦に留めん。城入らずんば、臣請ふ璧を全うして趙に帰らんと。
【現代語訳】
もし十五の城が趙の手に入れば、璧は秦に置いてまいりましょう。もし城が手に入らなければ、私はどうか璧を傷つけず完全な状態で趙に持ち帰りましょう。
💡 たく先生の解説:「城不入」は「入(ラ)」からレ点で「不(ンバ)」へ返って「入らずんば(仮定形)」と読みます。表題句の「完[レ]璧帰[レ]趙」は、「璧(ヲ)」からレ点で「完(ウシテ)」へ返り、「趙(ニ)」からレ点で「帰(ラント)」へ返ります(「請」は上から「請(フ)」と順読し、文末に「ト」を送ります)。

③ もう一つの故事「怒髪天を衝く」:「相如因持璧却立、倚柱、怒髪上衝冠。」

秦の宮殿の柱に身を寄せ、和氏の璧を手に『怒髪冠を衝く』気迫で秦王を睨みつける藺相如の水彩イラスト

秦王に城を渡す気がないと見抜いた相如が、「璧に傷(瑕)があるので指し示したい」と機転を利かせて璧を取り戻し、宮殿の柱の前に退いて秦王を一喝する名場面です。

相
如
因
リテ
持
レ
チテ
璧
ヲ
却
キ
立
、
チ
倚
レ
リ
柱
、
ニ
怒
髪
上
リテ
衝
レ
ク
冠
。
ヲ
📌 カード③:もう一つの故事成語「怒髪天を衝く」
【読む順番】
① 相 ➔ ② 如 ➔ ③ 因(リテ) ➔ ④ 璧(ヲ) ➔ ⑤ 持(チテ) ➔ ⑥ 却(キ) ➔ ⑦ 立(チ) ➔ ⑧ 柱(ニ) ➔ ⑨ 倚(リ) ➔ ⑩ 怒 ➔ ⑪ 髪 ➔ ⑫ 上(リテ) ➔ ⑬ 冠(ヲ) ➔ ⑭ 衝(ク)
【書き下し文】
相如因りて璧を持ちて却き立ち、柱に倚り、怒髪上りて冠を衝く。
【現代語訳】
藺相如はそこで璧を手にして後ろへ退いて立ち、宮殿の柱に身を寄せ、怒りのあまり逆立った髪の毛が冠を突き上げた。
💡 たく先生の解説:「持[レ]璧(璧を持ちて)」「倚[レ]柱(柱に倚り)」「衝[レ]冠(冠を衝く)」と、すべて直下の1文字(目的語・補語)から直上の動詞へレ点で返るテンポの良い構文です。ここから「怒髪天を衝く」という故事成語が生まれました。

④ 抑揚形「布衣の交はりすら尚ほ相欺かず」と「上レ点」の代表文

粗末な麻服を着た従者が懐に和氏の璧を隠して夜の間道から趙へ脱出する水彩イラスト

さらにこの章段には、高校漢文の文法問題集で必ず模範例文として引用される抑揚形「布衣之交尚不相欺。況大国乎。」と、複合返り点「上レ点」の代表例「知欺大王之罪当誅。」の2文が登場します。

布
衣
之
交
ハリ
スラ
尚
ホ
不
二
相
欺
一。
カ
況
ンヤ
大
国
ヲ
乎
。
📌 カード④:抑揚形「布衣の交はりすら尚ほ相欺かず。況んや大国をや。」
【読む順番】
① 布 ➔ ② 衣 ➔ ③ 之 ➔ ④ 交(ハリスラ) ➔ ⑤ 尚(ホ) ➔ ⑥ 相 ➔ ⑦ 欺(カ) ➔ ⑧ 不 ➔ ⑨ 況(ンヤ) ➔ ⑩ 大 ➔ ⑪ 国(ヲ) ➔ ⑫ 乎
【書き下し文】
布衣の交はりすら尚ほ相欺かず。況んや大国をや。
【現代語訳】
庶民同士の付き合いであってもなお互いにだまし合ったりはしないものです。まして大国同士の付き合いならなおさらのことです。
💡 たく先生の解説:抑揚形の黄金公式「Aすら尚ほB、況んやCをや」です。「不相欺」は「相欺(カ)[一] ➔ 不[二]」と一二点で返り(「不」は単独の「ず」なので送り仮名なし)、後半は「大国(ヲ)」のあとに文末助字「乎」自体を「や」と読みます(書き下し文ではひらがな「や」と表記します)。
知
下
ル
欺
二
ク
大
王
一
ヲ
之
罪
ノ
当
上レ
タルヲ
誅
。
ニ
📌 カード⑤:複合記号「上レ点」の代表例「大王を欺くの罪の誅に当たるを知る」
【読む順番】
① 大 ➔ ② 王(ヲ) ➔ ③ 欺(ク) ➔ ④ 之 ➔ ⑤ 罪(ノ) ➔ ⑥ 誅(ニ) ➔ ⑦ 当(タルヲ) ➔ ⑧ 知(ル)
【書き下し文】
大王を欺くの罪の誅に当たるを知る。
【現代語訳】
大王様を欺いた罪が死刑(誅)に相当することはよく承知しております。
💡 たく先生の解説:複合返り点「上レ点」の代表例文です!まず内側の「大王(ヲ)[一] ➔ 欺(ク)[二]」を読み、続いて連体修飾の助字「之(の) ➔ 罪(ノ)」と進み(「之」自体を「の」と読むため「欺」に「ノ」は送りません)、次に「誅(ニ)」からレ点で直上の「当(タルヲ)」へ戻り、最後に「当」の上点から一二点を大きく跨いで文頭の「知(ル)[下]」へと返ります。

定期テストで狙われる重要句形・語彙の完全整理

『完璧(和氏の璧)』の定期テストでは、上記の縦書きカードで見た重要句形に加えて、比較選択の「寧〜」「不如〜」や受身形、そして古今異義語・重要語彙が集中して問われます。高校国語の学習指導要領(文部科学省「高等学校学習指導要領解説 国語編」)に基づく重要句形と語彙を表で一気に確認しましょう。

テスト必出の重要句形&文法チェック表

句形・文法名 本文中の該当箇所 書き下し文とテスト対策のポイント
① 願望形
(願〜/請〜)
・願以十五城請易璧
・臣請完璧帰趙
・臣請就湯鑊
・願はくは十五城を以て璧に易へんと請ふ。
・臣請ふ璧を全うして趙に帰らんと。
👉 「願はくは〜ん」「請ふ〜んと」の2通りの読み方を押さえる!
② 抑揚形
(尚〜況…乎)
・布衣之交尚不相欺。況大国乎。 ・布衣の交はりすら尚ほ相欺かず。況んや大国をや。
👉 「大国」の送り仮名は「ヲ」のみで、文末の「乎」自体を「や」と読む!
③ 受身形
(見A/見A於B)
・徒見欺
・恐見欺於王而負趙
・徒らに欺かれん(見+動詞=〜る・らる)
・王に欺かれて趙に負かんことを恐る(見A於B=BにAる・らる)
④ 二重否定・比較選択・反語 ・不可不許
・不如因而厚遇之
・趙王豈以一璧之故欺秦邪
・許さざるべからず(〜しないわけにはいかない)
・因りて厚く之を遇するに如(し)かず(〜するに越したことはない)
・趙王豈(あ)に一璧の故を以て秦を欺かんや(反語)

差がつく!重要語句・古今異義語の読みと意味一覧

完璧(和氏の璧)の重要句形や上レ点の返り点をノートに整理して勉強する高校生の水彩イラスト
重要語句 読み方 文中での意味・テスト出題ポイント
遺 おく(る) 贈る、届ける(「使人遺趙王書」=手紙を届けさせる。「のこす・わする」と混同注意!)。
曲 きょく 非、理不尽なこと、落ち度(「直=正しさ」の対義語。「曲在秦」=非は秦にある)。
瑕 きず 玉のきず、欠点(「瑕疵(かし)」「玉に瑕」の「瑕」)。
度 はか(る) 推し量る、見抜く、推測する(相如が秦王の本心を見抜く場面で3回登場する超重要動詞)。
特 た(だ) ただ〜だけ(限定の副詞。「特以詐〜」=ただ策略によって〜しているだけ)。
斎戒 さいかい 心身を清め、飲食や行動を慎むこと(物忌み)。
褐 かつ 粗末な布の衣服(庶民や下僕の服)。従者を旅人に変装させるために着せた服。
湯鑊 とうかく 煮えたぎった湯の入った大釜(釜茹での極刑)。

たく先生の教壇メモ:なぜ秦王は藺相如を処刑できなかったのか?(交渉学の『BATNA』と想起練習)

授業で『完璧』のクライマックスを読むと、生徒からよく「先生、相如は秦王をだまして勝手に璧を趙へ送り返してしまったのに、どうして秦王は激怒して相如を殺さなかったんですか?」と質問されます。

これを現代の行動経済学・ハーバード流交渉学(ロジャー・フィッシャーらの『BATNA=合意できなかった場合の最善の代替案』およびゲーム理論)の視点で見ると、藺相如がいかに天才的な交渉者だったかがわかります。

最初、宮殿で秦王の手に璧が渡った瞬間は、交渉の主導権は100%秦王にありました。しかし相如は「璧に瑕がある」と言って璧を自分の手に取り戻し、柱の前に立って「無理に奪おうとするなら、私の頭と一緒にこの璧を柱にぶつけて粉々に砕く!」と宣言しました。これにより、秦王にとって「力ずくで奪う=璧が砕けてゼロになる(最悪の損失)」という状況が作り出されたのです。さらに後半、すでに璧が趙へ返送された後でも、相如を処刑すれば「秦は約束を破った上に使者まで殺した悪逆な国だ」という汚名(曲)を天下に晒すだけで、璧は永遠に手に入りません。相如は常に「自分を殺すよりも生かして礼を尽くした方が、秦王にとって得(損失が小さい)になる」ように交渉の選択肢をデザインしていたのです。

たく先生
たく先生

そしてもう一つ、テスト勉強において「完璧」を目指す皆さんに伝えたい記憶科学の鉄則があります。認知心理学の「テスト効果(Testing Effect/カーピックらの実験)」では、教科書を何度も読み返して「完璧にわかった気(流暢性の錯覚)」になるよりも、白文だけを見て自分の頭で書き下し文を思い出す「想起練習(アクティブリコール)」を行った生徒の方が、テスト本番の記述得点率が圧倒的に高くなることが証明されています。ぜひ下の予想問題と暗記カードでアウトプットを試してみてください!

定期テスト頻出の記述予想問題(模範解答・採点基準付き)

定期テストで特に配点が高く差がつく「藺相如の知略に関する記述問題」厳選2問です。問題文をタップすると模範解答と採点基準が開きます(※書き下し文・重要句形・3大故事成語の一問一答全20問は、記事末尾のPathMemoria無料カード暗記デッキで今すぐ演習できます!)。

記述問題①【なぜ「璧に瑕有り」と嘘をついたのか】:藺相如が秦王に対して「璧有瑕、請指示王(璧に瑕有り、請ふ王に指示せんと)」と実際にはない傷があると言ったのはなぜか。その理由と狙いを60字程度で説明せよ。

【模範解答】:
歓喜するばかりで趙に十五の城を引き渡す意思が全くない秦王の様子を見抜き、口実を作って秦王の手から璧を自分の手元へ取り戻すため。(64字)

【解説・採点基準】:
①直前の「視秦王無意償趙城(秦王に趙へ城を償う意思がないのを見て取ったこと)」と、②目的(「故臣復取璧=秦王の手から穏便に璧を取り戻すため」)の2要素が入っていれば満点です。

記述問題②【なぜ秦王に「五日間の斎戒」を要求したのか】:藺相如が秦王に「五日間の斎戒と九賓の礼」を要求した真の狙いは何だったか。60字程度で具体的に説明せよ。

【模範解答】:
秦王が約束を守って城を渡す気はないと見抜き、五日間の時間稼ぎをする間に、従者に変装させて抜け道から璧を趙へ持ち帰らせるため。(63字)

【解説・採点基準】:
単に「礼儀を守らせるため」ではなく、①秦王が約束を破ると見抜いていたこと(決負約不償城)、②5日間の猶予を作って従者に璧を趙へ無事送り届けさせる時間稼ぎのため(使其従者衣褐、懐其璧、従径道亡、帰璧於趙)の2点を書けば満点です。

『完璧(和氏の璧)』に関するよくある質問(FAQ)

最後に、テスト前の高校生からよく質問される疑問点をQ&A形式でまとめました。

Q1:「和氏の璧(かしのへき)」とはそもそもどんな宝玉なのですか?
A:『韓非子』(和氏篇)に記された楚の国の伝説的な名玉です。
楚の卞和(べんか)という人物が山で見つけた原石を歴代の王(厲王・武王)に献上したところ、「ただの石ころだ(詐欺だ)」と疑われて左足・右足を次々と切断される刑(刖刑)を受けました。しかし3代目の文王が彼の涙の訴えを聞いて原石を磨かせたところ、天下無双の美しい宝玉が現れたため「和氏の璧」と名付けられました。
Q2:『完璧』の続きの物語である『刎頸の交わり』とはどんな関係ですか?
A:同じ『史記』廉頗藺相如列伝の直後の章段です!
この「完璧」の功績と続く「澠池の会」の活躍によって、もともと身分の低かった藺相如が、百戦錬磨の大将軍・廉頗(れんぱ)よりも高い地位(上卿)に抜擢されます。これにプライドを傷つけられた廉頗が相如を侮辱しようとするところから、もう一つの名作『刎頸の交わり』が始まります。定期テストでは2つ続けて出題されることが非常に多いため、あわせて対策しておくのがおすすめです。
Q3:文中の「大王必欲急臣」の「必」はなぜ「かならず」ではなく「もし」と読むのですか?
A:仮定条件の文脈で用いられる「必」は、仮定の副詞「もし(〜ならば)」と読む重要ルールがあるからです。
本文でも「王必無人(王にもし人無くば)」と「大王必欲急臣(大王もし臣に急にせんと欲せば)」の2箇所で仮定の「もし」として使われています。テストの傍線部問題で非常に狙われやすいので要注意です!

まとめ:『完璧(和氏の璧)』の重要20問をスマホ単語帳で1秒マスターしよう!

『完璧(和氏の璧)』の定期テスト対策ポイントを最後におさらいしましょう。

✅ 『完璧(和氏の璧)』テスト直前チェックリスト
  • 3大故事成語と漢字:完璧(下の部分は「玉」!)、怒髪天を衝く(怒髪上りて冠を衝く)、布衣の交わり(庶民同士の誠実な交際)
  • 最重要書き下し文:「臣請ふ璧を全うして趙に帰らんと」「布衣の交はりすら尚ほ相欺かず。況んや大国をや」「大王を欺くの罪の誅に当たるを知る」
  • 重要句形と返り点:願望「願はくは〜ん/請ふ〜んと」、抑揚「尚〜況…乎」、複合記号「上レ点(当[上レ]誅)」、受身「見欺於王」
  • 重要語彙:遺(おくる)、曲(非・落ち度)、瑕(きず)、度(はかる=見抜く)、必(もし=仮定)、湯鑊(釜茹での刑)
みちか
みちか

たく先生、ありがとうございます!「完璧」の「玉」、「怒髪冠を衝く」、「布衣の交わり」の3点セット、そして「上レ点」の返り方までスッキリ整理できました!

たく先生
たく先生

素晴らしいですね、みちかさん!それでは最後に、下の無料カード暗記デッキを使って全20問のスピード確認をしてみましょう。テスト本番で迷わず満点答案が書けるよう応援しています!

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『完璧』の直後の物語である『刎頸の交わり(廉頗と藺相如)』や、同じ秦の昭王からの脱出劇『鶏鳴狗盗』、『史記』のテスト頻出章段まとめもあわせてチェックしましょう!

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たく先生
たく先生
現役高校教師 / 国語科
指導歴20年以上。西日本の私立高校で、古典と「最短ルートで合格する勉強法」を教えています。 教師の枠を超え、FP2級・簿記3級も取得。「賢く学び、賢く生きる」ための知識を、本音で発信します。
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