【源氏物語・夕顔】現代語訳と品詞分解!なにがしの院テスト対策

こんにちは。ミチプラス運営者のたく先生です。
高校の『古典探究』や『言語文化』の定期テスト、そして大学入試の古文読解において、ミステリーのような緊迫感とはかない恋の美しさで圧倒的な人気と出題率を誇るのが、紫式部『源氏物語』第4帖「夕顔(ゆうがお)」(「八月十五夜、隈なき月影〜」から「なにがしの院」でのもののけ出現・夕顔の急死に至る場面)です。
身分を隠して五条の粗末な家へ通う17歳の光源氏が、可憐な女性・夕顔を荒れ果てた「なにがしの院(某の院)」へ連れ出し、夜半に現れた「いとをかしげなる女(もののけ)」によって夕顔が急死してしまうこの章段には、「暁近くなりにけるなるべし」の助動詞識別、呼びかけの「こそ」、「影や絶えなむ」のなむ識別、ワ行上一段活用「居る・率る」など、文法テストの超重要トラップがぎっしり詰まっています。
そこでこの記事では、指導歴20年以上の現役高校国語教員であるたく先生が、『源氏物語』「夕顔」の全文・現代語訳・和歌の伏線解説・もののけの正体・品詞分解・敬語の方向・定期テスト予想問題まで徹底解説します!記事末尾には登録不要で今すぐ使える専用25問カード暗記デッキも用意していますので、テスト高得点を目指して一緒に攻略しましょう。

たく先生、今回のテスト範囲が『源氏物語』の「夕顔」なんです!ストーリーはすごくドキドキして面白いのですが、「なにがしの院」で出てきた女の霊が誰なのかという記述問題や、「けるなるべし」「絶えなむ」の文法識別が難しくて不安です…。

みちかさん、いいところに目をつけましたね!『夕顔』は「①五条の板屋での八月十五夜(庶民の暮らしとの対比)」➔「②なにがしの院への移動と不吉な贈答歌」➔「③廃院の怪(もののけ出現と夕顔の死・惟光の活躍)」の3場面で伏線がすべてつながっています。文法トラップも含めて一つ残らずクリアにしていきましょう!
30秒で掴む!『夕顔』のあらすじと登場人物の関係
『夕顔』は光源氏が17歳の夏から秋にかけての物語です。六条わたりの貴婦人(六条御息所)のもとへ通う途中、五条にある乳母の見舞いに立ち寄った光源氏は、隣の粗末な板垣に咲く白い夕顔の花をきっかけに、そこにひっそりと身を隠して暮らす可憐で頼りなげな女性(夕顔)と出会い、身分を隠して夢中で通い詰めるようになります。なお、この『夕顔』の翌春(18歳)に光源氏が北山で少女・若紫と出会うのが有名な『若紫(小柴垣のもと)』の章段です。

| 登場人物 | 人物像・テストで押さえるべき関係性 |
|---|---|
| 光源氏(17歳) | 正妻・葵の上や誇り高い年上の恋人・六条御息所との窮屈な関係に疲れ、素直で頼りなげな夕顔に激しく惹かれる。自分の素性を隠すため覆面姿などで五条へ通っていた。 |
| 夕顔(19歳) | 実は親友・頭中将(とうのちゅうじょう)がかつて愛した女性(「雨夜の品定め」の常夏の女)。頭中将の正妻からの脅迫を恐れて五条の陋屋(ろうおく)に身を隠していた。遺児が後の玉鬘(たまかずら)。 |
| 右近(うこん) | 夕顔に親身に仕える若い女房(侍女)。「なにがしの院」にも唯一同行する。 |
| 惟光(これみつ) | 光源氏の乳母子(めのとご=乳母の息子)で最も信頼できる腹心の家来。夕顔急死後の危機を冷静沈着に収拾する。 |
| いとをかしげなる女 (もののけ) | 「なにがしの院」の枕元に現れた妖艶な女の霊。①六条御息所の生霊説と、②廃院に住み着いていた物の怪説がある。 |
【前半】八月十五夜の板屋と「なにがしの院」への出立(原文・現代語訳)
① 隙間多かる板屋の月光と、庶民の生活音

八月十五夜、隈なき月影、隙多かる板屋、残りなく漏り来て、見ならひたまはぬ住まひのさまもめづらしきに、暁近くなりにけるなるべし、隣の家々、あやしき賤の男の声々、目覚まして、「あはれ、いと寒しや。」「今年こそなりはひにも頼むところすくなく、田舎の通ひも思ひかけねば、いと心細けれ。北殿こそ、聞きたまふや。」など、言ひかはすも聞こゆ。
(中略:唐臼[からうす]の音や砧[きぬた]の音が騒がしく響くため、光源氏は静かな場所へ夕顔を連れ出そうと誘う)
「いざ、ただこのわたり近き所に、心やすくて明かさむ。かくてのみは、いと苦しかりけり。」と語らひたまふ。女、「いかでか、にはかならむ。」と、おいらかに言ひてゐたり。この世のみならぬ契りなどまで頼めきこえたまふに、うちとくる心ばへなど、あやしく様変はりて、世なれたる人ともおぼえねば、人の思はむところもえ憚りたまはで、右近を召し出でて、随身を召させたまひて、御車引き入れさせたまふ。
いさよふ月に、ゆくりなくあくがれむことを、女は思ひやすらひ、とかくのたまふほど、にはかに雲隠れて、明けゆく空いとをかし。
八月十五日(中秋の名月)の夜、一点の曇りもない月の光が、隙間だらけの板葺き屋根の家に余すところなく漏れ入ってきて、(光源氏が)見慣れていらっしゃらない(質素な)住まいの様子も新鮮に感じられるが、夜明け近くになってしまったのであろう、近隣の家々では、身分の低い男たちが目を覚まして、声々に「ああ、実に寒いなあ」「今年は生業(商売・仕事)でもあてにできる収入が少なく、地方への行商も望めないので、まったく心細いことだ。北隣のご主人よ、聞いておられますか」などと言い交わす声も聞こえてくる。
(光源氏は)「さあ、すぐこの辺りから近い場所で、気兼ねなくゆっくり夜を明かそう。こうして窮屈なままばかりでは、とてもつらいことだ」と説得なさる。女(夕顔)は、「どうして、そのように急なことができましょうか」と、おっとりと言って座っている。光源氏がこの世だけにとどまらない来世までの約束などまで頼みに思わせ申し上げなさると、夕顔が心を許して打ち解ける気立てなどが、不思議なほど普通とは違っていて、男女の仲に慣れた女性とも思われないので、光源氏は世間の人がどう思うかという外聞も気兼ねなさることができず、侍女の右近をお呼び出しになり、護衛の随身をお呼ばせになって、牛車を門内へ引き入れさせなさる。
山の端に沈むのをためらっている月に誘われて、突然ふらふらと外へさまよい出るようなことを、女はためらい、光源氏があれこれとおっしゃるうちに、月が急に雲に隠れて、夜が明けていく空の風情はたいそう趣深い。
② 荒涼たる「なにがしの院」到着と悲劇を予兆する贈答歌

そのわたり近きなにがしの院におはしまし着きて、預り召し出づるほど、荒れたる門の忍ぶ草茂りて見上げられたる、たとしへなく木暗し。霧も深く露けきに、簾をさへ上げたまへれば、御袖もいたく濡れにけり。
「まだかやうなる事をならはざりつるを、心づくしなることにもありけるかな。
いにしへもかくやは人のまどひけんわがまだ知らぬしののめの道
ならひたまへりや。」とのたまふ。女、恥ぢらひて、
「山の端の心も知らでゆく月はうはのそらにて影や絶えなむ
心細く。」とて、もの恐ろしうすごげに思ひたれば、かのさし集ひたる住まひのならひならむと、をかしく思す。
その辺りから近い「なにがしの院(某の院=ある荒れ果てた別邸)」にお着きになって、管理人を呼び出すまでの間、荒れ果てた門に忍ぶ草が生い茂って自然と目に入るあたりは、たとえようもなく木々が茂って薄暗い。朝霧も深く露っぽいのに、車の簾(すだれ)までもお上げになったので、光源氏のお袖もひどく濡れてしまったのであった。
光源氏は「まだこのような(人目を忍んで女性を連れ出す)ことは経験がなかったのだが、あれこれと物思いをさせられることでもあるものだなあ。
昔の人も、このように恋に迷い惑ったのだろうか、いや迷いはしなかっただろう。私がまだ経験したことのない夜明けの恋の道を行くことよ。
あなたはこうした経験がおありですか」とおっしゃる。女は恥ずかしがって、
「月を迎え入れる山の端(=あなた様)のお心も知らないまま進んでいく月(=私)は、空の途中で(不安でうわの空のまま)月の光(=私の姿・命)が消え絶えてしまうのではないでしょうか。
心細うございます」と言って、なんだか恐ろしく気味が悪そうに思っているので、光源氏は(五条の)あの家々が密集した住まいに慣れているから(広い屋敷が怖いの)だろうと、かわいらしくお思いになる。
この夕顔の返歌「山の端の心も知らでゆく月はうはのそらにて影や絶えなむ」は、物語構成上の決定的な伏線(悲劇の予兆)です!「うはのそら」には「中空(空の上)」と「上の空(不安で落ち着かない気持ち)」が掛けられ、「影や絶えなむ」には「月の光が消えること」と「夕顔自身の命が途絶えること」が重ねられています。素性を明かさない光源氏(「山の端」)に対する夕顔の不安が、そのまま今夜の死を言い当ててしまう見事な表現です。
【後半】廃院の怪!「いとをかしげなる女」の出現と夕顔の死(原文・現代語訳)
昼間を静かに過ごした二人は、やがて運命の夜を迎えます。平安時代の物語文学における「もののけ」や邸宅空間の描写は、文化遺産オンライン「源氏物語絵巻断簡」や国立国会図書館サーチ『源氏物語』からも窺える通り、登場人物の深層心理と怪異が一体となった高度な文学表現です。
③ 枕元に座る「いとをかしげなる女」と消えた灯火

宵過ぐるほど、すこし寝入りたまへるに、御枕上にいとをかしげなる女ゐて、「おのがいとめでたしと見奉るをば尋ね思ほさで、かくことなることなき人を率ておはして時めかし給ふこそ、いとめざましくつらけれ。」とて、この御かたはらの人をかき起こさむとすと見給ふ。物に襲はるる心地して、おどろき給へれば、灯も消えにけり。
うたて思さるれば、太刀を引き抜きて、うち置きたまひて、右近を起こしたまふ。これも恐ろしと思ひたるさまにて参り寄れり。「渡殿なる宿直人起こして、紙燭さして参れと言へ。」とのたまへば、「いかでかまからむ。暗うて。」と言へば、「あな若々し。」とて、うち笑ひたまひて、手をたたきたまへば、山彦の答ふる声、いとうとまし。人え聞きつけで参らぬに、この女君、いみじくわななき惑ひて、いかさまにせむと思へり。汗もしとどになりて、我にもあらぬ気色なれば、「もの怖ぢをなんわりなくせさせたまふ本性にて、いかに思さるるにか。」と右近も聞こゆ。
宵(夜半前)を過ぎるころ、光源氏が少しうとうとお眠りになっていると、お枕元にたいそう美しい様子の女が座っていて、「私がたいそうすばらしいとお慕い申し上げているのに、(私のもとを)お訪ねもなさらないで、このように格別すぐれたところもない人(=夕顔)を引き連れていらっしゃってご寵愛なさるのは、本当に心外でしゃくに障り、つらいことです」と言って、このお傍らの人(夕顔)を揺り起こそうとするのを(夢の中で)御覧になる。何かにうなされるような気持ちがして、ハッと目をお覚ましになると、灯火も消えてしまっていたのであった。
気味が悪くお思いにならずにいられないので、(魔除けのため)太刀を引き抜いて枕元にうち置きなさって、侍女の右近をお起こしになる。右近も恐ろしいと思っている様子でそばへ寄ってきた。「渡殿にいる宿直(とのい)の者を起こして、紙燭(携帯用の明かり)に火をともして参上せよと言え」とおっしゃると、右近は「どうして参れましょうか。真っ暗ですのに」と言うので、光源氏は「ああ子どもっぽいことだ」と言って、にっこりお笑いになって、手をたたいて人をお呼びになるが、こだま(山彦)が跳ね返ってくる声ばかりが、実に不気味である。誰も聞きつけられずに参上しないうちに、この女君(夕顔)は、ひどくぶるぶると震えおののいて、どうしようかと思っている。汗もびっしょりになって、正気もない様子なので、右近も「(姫君は)もともとむやみに怖がりなさるご性質でいらっしゃいますので、どのようにお思いになられているのでしょうか」と申し上げる。
④ 紙燭の光に浮かぶ幻・夕顔の急死と惟光の到着

(光源氏自ら渡殿へ出て紙燭を持って戻ると)ただかの枕上に、夢に見えつるかたちしたる女、面影に見えて、ふと消え失せぬ。むかし物語などにこそかかることは聞け、といとめづらかにむくつけけれど、まづこの人いかになりぬるぞと思ほす心の騒ぎに、身のうへも知られ給はず、添ひ臥して、「やや。」とおどろかし給へど、ただ冷えに冷え入りて、息はとく絶え果てにけり。
言はむ方なし。頼もしき人なし。法師などをこそは、かかる方の頼もしきものには思すべけれど、さこそ強がり給へど、若き御心にて、いふかひなくなりぬるを見給ふに、やる方なくて、つと抱きて、「あが君、生き出で給へ。いみじき目な見せ給ひそ。」とのたまへど、冷え入りにたれば、けはひものうとく成りゆく。(中略)
からうじて鳥の声はるかに聞こゆるに、命かけて、何の契りにかかる目を見るらむ、わが心ながら、かかる筋におほけなくあるまじき心の報いに、かく来し方行く先の例となりぬべきことはあるなめり、忍ぶとも世にあること隠れなくて、内裏に聞こし召されむをはじめて、人の思ひ言はむこと、よからぬ童べの口ずさびになるべきなめり、ありありて、をこがましき名をとるべきかな、と思しめぐらす。
からうじて惟光参れり。(駆けつけた惟光は涙ながらに光源氏を落ち着かせ、夕顔の亡骸[から]を東山の尼のもとへ人知れず運び出して事態を収拾する)
すぐあの(夕顔の)枕元に、先ほど夢に見えた姿をした女が、幻のようにぼんやりと見えて、ふっと消え失せてしまった。昔物語などでこそこのような怪異は聞くものだが、と実にめったになく不思議で薄気味が悪いけれども、まずこの人(夕顔)はどうなってしまったのかとお思いになる胸の動揺のあまり、ご自分の身の危険もお気にならず、添い伏して、「もしもし」と揺り起こしなさるけれども、ただもうどんどん冷たくなっていって、息はとっくに絶え果ててしまっていたのであった。
何とも言いようがない。頼りにできる人もいない。加持祈禱をする法師などをこそ、このような場合の頼りになる者とお思いになるはずだけれども、あれほど気丈に振る舞いなさるものの、まだ(17歳の)若いお心で、すっかり息絶えてしまった姿をご覧になると、どうしようもなくて、ぎゅっと抱きしめて、「私の大切な人よ、息を吹き返してください。こんな悲しい目に遭わせないでください」とおっしゃるけれども、すっかり冷たくなってしまったので、様子もだんだん不気味に変わっていく。(中略)
ようやく一番鶏の声が遠くに聞こえてくるころ、命にも代えて、前世のどんな因縁でこんな悲惨な目に遭っているのだろう、自分の心ながら、こうした男女の道において身の程知らずで許されない恋(=父帝の妃・藤壺への密かな恋慕)を抱いている報いとして、このように過去にも未来にも語り草となってしまいそうな事件が起こるのであろう、いくら隠そうとしてもこの世に起きたことは隠れようがなく、宮中(父・桐壺帝)のお耳に入るのをはじめとして、世間の人が思い噂することや、口の悪い子どもたちのはやし歌にまでされてしまうにちがいない、生きながらえたあげくに、愚かしい汚名をとってしまうことだなあ、と思いめぐらしなさる。
そこへようやく腹心の惟光が参上した。
定期テストや大学入試の読解問題でよく問われる「枕元に現れた女の正体」については、以下の2つの解釈を押さえておけばどんな設問にも対応できます!
- 解釈①:六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の生霊説
女のセリフ「おのがいとめでたしと見奉るをば尋ね思ほさで、かくことなることなき人を率ておはして時めかし給ふこそ、いとめざましくつらけれ」が、夕顔に夢中になって自分の邸への訪れが途絶えていた年上の貴婦人(六条わたりの女=六条御息所)の立場・プライドと完全に一致するため。 - 解釈②:「なにがしの院」に住み着いていた物の怪(変化の霊)説
後続の場面で光源氏自身が「荒れていた所に住む鬼などが、自分の後ろめたい心(六条御息所への罪悪感)につけ込んであの人の姿をとって現れたのか」と回想する記述があるため。
【文法・品詞分解・敬語】『夕顔』のテスト最頻出トラップ一覧
『夕顔』は高校古文の中でも「文法識別問題の宝庫」として有名です。私がテスト問題を作る際にも必ず出題する7大トラップを表にまとめました!
| 本文の重要箇所 | 品詞分解・文法識別 | 絶対に引っかからない急所 |
|---|---|---|
| 隙多かる板屋 | 隙(名)/多かる(ク形容詞「多し」連体・カリ活用)/板屋(名) | 形容詞「多し」は慣用的に連体形「多き」を使わず、体言修飾でも補助活用の「多かる」を使う超重要例外! |
| 暁近くなりにけるなるべし | なり(ラ四・連用)/に(完了「ぬ」連用)/ける(過去・詠嘆「けり」連体)/なる(断定「なり」連体)/べし(推量・終止) | 連体形「ける」に付く「なる」は100%断定の助動詞「なり」!(伝聞推定の「なり」は終止形・ラ変連体形接続)。 |
| 北殿こそ、聞きたまふや | 北殿(名)/こそ(係助詞・呼びかけ)/聞き(カ四・連用)/たまふ(ハ四尊敬・終止)/や(疑問の係助) | 人名・呼称に直結する「〜こそ」は係り結びを作らず「〜さんよ」という呼びかけになる!「聞きたまふ」は終止形! |
| うはのそらにて影や絶えなむ | 影(名)/や(疑問の係助)/絶え(ヤ下二・連用)/な(強意「ぬ」未然)/む(推量「む」連体) | 連用形「絶え」に付く「なむ」なので、願望の終助詞ではなく強意「ぬ」未然形+推量「む」連体形(係り結び)! |
| いとをかしげなる女ゐて 人を率ておはして | ・ゐ(ワ行上一段「居る」連用=座る) ・率(ワ行上一段「率る」連用=引き連れる) | どちらも発音は「ゐて」で活用も同じワ行上一段(ゐ・ゐ・ゐる・ゐる・ゐれ・ゐよ)!「座る」と「引き連れる」を区別! |
| 物に襲はるる心地して、おどろき給へれば | 襲は(ハ四・未然)/るる(受身「る」連体)…おどろき(カ四・連用)/給へ(ハ四尊敬・已然)/れ(完了「り」已然)/ば(接助) | ・睡眠中の「おどろく」=ハッと目を覚ます! ・「給へれば」の「れ」は四段已然形に付く完了の助動詞「り」已然形! |
| いみじき目な見せ給ひそ | な(副詞)/見せ(サ下二・連用)/給ひ(ハ四尊敬・連用)/そ(終助詞) | 「な〜そ」=穏やかな禁止(どうか〜しないでください)。間には連用形(カ変・サ変は未然形)が入る! |
「けるなるべし」の「なる」や「絶えなむ」の「なむ」は、文脈で悩むのではなく「直前の語の活用形(接続)」から機械的に1秒で判定するのが鉄則です。こうした識別パターンを脳に定着させる最強のトレーニング法については、PathMemoria公式ブログの「【2026年最新】科学が認めた最強の勉強法「アクティブリコール」完全実践ガイド!」でも詳しく紹介しています!
【定期テスト実戦演習】『夕顔』頻出予想問題4選
定期考査で出題されやすい実戦予想問題4問です。問題文をタップして模範解答を確認しましょう!
予想問題①【助動詞と係助詞の識別】:(1)「暁近くなりにけるなるべし」の「に・ける・なる」、(2)「北殿こそ、聞きたまふや」の「こそ」、(3)「影や絶えなむ」の「なむ」について、それぞれの品詞・基本形・文法的意味(用法)を答えよ。
【模範解答】:
(1) に:助動詞「ぬ」・完了/ける:助動詞「けり」・過去(詠嘆)/なる:助動詞「なり」・断定
(2) こそ:係助詞・呼びかけ
(3) なむ:強意(確述)の助動詞「ぬ」の未然形「な」+推量の助動詞「む」の連体形「む」
【採点基準の急所】:
この3つは『夕顔』の定期テストでほぼ毎回セットで出題される鉄板問題です。1つ残らず完答できるようにしておきましょう!
予想問題②【和歌の比喩と物語上の役割】:夕顔の返歌「山の端の心も知らでゆく月はうはのそらにて影や絶えなむ」について、「山の端」「月」がそれぞれ誰をたとえているかを明示し、この歌が後の展開に対してどのような役割を果たしているか説明せよ。
【模範解答】:
・比喩:「山の端」=光源氏、「月」=夕顔自身
・役割:素性を明かさない光源氏に連れ出される夕顔の心細さを表すと同時に、「影や絶えなむ(光・命が絶えてしまうのではないか)」という表現によって、直後になにがしの院で夕顔が急死する悲劇を暗示(予兆)する伏線となっている。
【採点基準の急所】:
「うはのそら」が「空の途中」と「不安で落ち着かない心理」の掛詞になっている点も添えるとさらに高評価です!
予想問題③【もののけの発言と心情】:枕元に現れた女の言葉「おのがいとめでたしと見奉るをば尋ね思ほさで、かくことなることなき人を率ておはして時めかし給ふこそ、いとめざましくつらけれ」から読み取れる、光源氏および夕顔に対する女の心情を60字程度で説明せよ。
【模範解答】:
深く慕っている自分を顧みず、格別すぐれた点もない身分の低い夕顔を連れ出して寵愛する光源氏を恨み、心外だと嫉妬する心情。(61字)
【採点基準の急所】:
「ことなることなき人(格別すぐれたところもない人=夕顔への見下し)」「時めかし給ふ(寵愛なさる)」「めざましくつらけれ(心外で恨めしい)」の3語を正確に現代語に置き換えるのがコツです。
予想問題④【光源氏の内省記述】:後半「わが心ながら、かかる筋におほけなくあるまじき心の報いに、かく来し方行く先の例となりぬべきことはあるなめり」とあるが、光源氏は今回の夕顔の急死を何の「報い」だと考えているか説明せよ。
【模範解答】:
父・桐壺帝の妃である藤壺の宮に対して、身の程知らずで世間的にも決して許されない恋心を密かに抱き続けていることの因果応報(報い)。
【採点基準の急所】:
単なる「夕顔との身分違いの恋」だけでなく、「おほけなくあるまじき心(身の程知らずで許されない恋心=藤壺への道ならぬ思慕)」まで踏み込んで書けると、難関大・応用記述でも満点が取れます!
『源氏物語』「夕顔」に関するよくある質問(FAQ)
『宇津保物語』や『今昔物語集』にも、荒廃した河原院に源融の霊が現れたという説話が伝わっており、当時の読者にとって「荒れた大邸宅=怪異が起こる場所」という共通認識がありました。
しかし夕顔の死後、自分の素性を隠したまま彼女を死なせてしまったことを光源氏は深く悔やみ、高熱を出して1か月以上も生死の境をさまようことになります。
儚く散った母・夕顔の物語が、18帖もの時を超えて娘・玉鬘の華やかな物語へと受け継がれていくのも『源氏物語』の大きな魅力です。
まとめ:『夕顔』の重要25問をスマホ単語帳で今すぐチェックしよう!
今回は『源氏物語』第4帖「夕顔」について、八月十五夜の板屋から「なにがしの院」でのもののけ出現・夕顔の急死・惟光の活躍まで、現代語訳・文法識別・予想問題を徹底解説しました。

たく先生、ありがとうございます!「けるなるべし」や「北殿こそ」の文法トラップも、夕顔の和歌に込められた死の伏線やもののけの正体2説も、スッキリ整理できてテストが楽しみになってきました!

頼もしいですね、みちかさん!最後に下の無料25問カード暗記デッキを使って、『夕顔』の重要古語・識別・記述ポイントが自力で即答できるか5分で仕上げておきましょう。定期考査での高得点を心から応援しています!
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『源氏物語』全体のあらすじ・人物相関図まとめ(総合ピラー)や、翌春に若紫と出会う『小柴垣のもと(若紫)』、『桐壺更衣の死』『藤壺の入内』『須磨』のテスト対策記事もあわせて活用しましょう!











