【刎頸の交わり】現代語訳と書き下し文!廉頗と藺相如のテスト対策

こんにちは。ミチプラス運営者のたく先生です。
高校の『言語文化』や『古典探究』の定期テストで、『完璧(和氏の璧)』に続くクライマックスとして毎年のように出題されるのが、司馬遷『史記』(廉頗藺相如列伝)および『十八史略』の「刎頸の交わり(ふんけいのまじわり)」です。
趙(ちょう)の武勇を誇る大将軍・廉頗(れんぱ)と、外交の舌先ひとつで最高位(上卿)に昇りつめた藺相如(りんしょうじょ)の対立と和解を描いた名作ですが、いざテスト勉強を始めると「比較の『孰与』や理由の『所以〜者、以…也』の返り点・熟語線が複雑すぎて書けない!」「なぜ相如は廉頗から逃げ回ったのか、二匹の虎(両虎)のたとえ話の記述問題がまとめられない…」と悩む高校生が後を絶ちません。
この記事では、高校国語教員歴20年以上のたく先生が、『刎頸の交わり』の白文・返り点付きの縦書き訓読カード・書き下し文・現代語訳から、テストで100%狙われる重要句形(比較「孰与」・反語「独〜哉」・理由「所以〜者、以…也」)、3大重要表現(刎頸の交わり・肉袒負荊・両虎相闘)、さらに記述予想問題・無料20問カード暗記デッキまで徹底解説します!

たく先生、助けてください!次のテスト範囲が『刎頸の交わり』なんですけど、「強秦之所以不敢加兵於趙者〜」や「吾所以為此者〜」の返り点に「一二三四点」や「上中下点・一レ点」まで出てきて、読む順番がわからなくなってしまいました……。

みちかさん、安心してください!実はその一文と「吾所以為此者、以先国家之急而後私讎也」の2文こそが、この単元で100%テストに出る最重要ポイントです。高校の教科書・標準文法に完全準拠した縦書き訓読カードを使って、内側から1つずつパズルのように返り点の仕組みを解き明かしていきましょう!
【結論】『刎頸の交わり(史記・廉頗藺相如列伝)』の全文・書き下し文・現代語訳一覧
まずは定期テストで最優先となる『刎頸の交わり』(司馬遷『史記』廉頗藺相如列伝および『十八史略』)の白文・書き下し文・現代語訳を3列比較表で一覧確認しましょう。
| 原文(白文) | 書き下し文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 既罷、帰国、以相如功大、拝為上卿、位在廉頗之右。 | 既(すで)に罷(や)み、国に帰るや、相如(しょうじょ)の功大なるを以て、拝して上卿(じょうけい)と為(な)し、位は廉頗(れんぱ)の右に在り。 | (澠池の会が)すでに終わって帰国すると、趙王は藺相如の功績が大きかったので、任命して最高位の大臣(上卿)とし、その席次は廉頗よりも上位(右)となった。 |
| 廉頗曰、「我為趙将、有攻城野戦之大功。而藺相如徒以口舌為労、而位居我上。且相如素賤人。吾羞、不忍為之下。」宣言曰、「我見相如、必辱之。」 | 廉頗曰はく、「我は趙の将と為り、攻城野戦の大功有り。而(しか)るに藺相如は徒(た)だ口舌(こうぜつ)を以て労と為し、而も位は我が上に居(を)る。且(か)つ相如は素(もと)より賤人(せんじん)なり。吾羞(は)づ、之が下と為るに忍びず。」と。宣言して曰はく、「我相如を見ば、必ず之を辱(はずかし)めん。」と。 | 廉頗は言った。「私は趙の大将軍として、城を攻め野戦に勝つという大きな武功を立ててきた。それなのに藺相如はただ口先(弁舌)だけで手柄を立てて、しかも地位は私の上にある。おまけに相如はもともと身分の低い人間ではないか。私は恥ずかしくて、あんなやつの下につくことなど我慢できない」と。そして公言して言った。「私が相如に出会ったら、必ずあいつに恥をかかせてやる」と。 |
| 相如聞、不肯与会。相如毎朝時、常称病、不欲与廉頗争列。已而相如出、望見廉頗、相如引車避匿。 | 相如聞き、与(とも)に会するを肯(がへ)んぜず。相如朝(ちょう)する時ごとに、常に病と称し、廉頗と列を争ふを欲せず。已(すで)にして相如出で、廉頗を望み見れば、相如車を引きて避け匿(かく)る。 | 相如はこのことを聞き、廉頗と顔を合わせようとしなかった。相如は朝廷に出仕するたびに、いつも病気だと称して欠席し、廉頗と席次の上下を争おうとしなかった。それからしばらくして、相如が外出した際、遠くに廉頗の姿を見かけると、相如は自分の馬車を引き返して脇道へ避け隠れた。 |
| 於是舎人相与諫曰、「臣所以去親戚而事君者、徒慕君之高義也。今君与廉頗同列、廉君宣悪言、而君畏匿之、恐怖殊甚。且庸人尚羞之、況於将相乎。臣等不肖、請辞去。」藺相如固止之、曰、「公之視廉将軍、孰与秦王。」曰、「不若也。」 | 是(ここ)に於(お)いて舎人(しゃじん)相与(あいとも)に諫(いさ)めて曰はく、「臣の親戚を去りて君に事(つか)ふる所以(ゆゑん)の者は、徒だ君の高義を慕へばなり。今君は廉頗と同列にして、廉君悪言を宣ぶるに、君は之を畏れ匿れ、恐怖すること殊(こと)に甚だし。且つ庸人(ようじん)すら尚(な)ほ之を羞づ、況(いは)んや将相(しょうしょう)に於いてをや。臣等不肖(ふしょう)なり、請ふ辞し去らんと。」と。藺相如固く之を止めて、曰はく、「公の廉将軍を視(み)ること、秦王に孰与(いづ)れぞ。」と。曰はく、「若(し)かざるなり。」と。 | そこで相如の部下(舎人)たちは一緒になって相如を諫めて言った。「私たちが故郷の親族のもとを離れてあなた様にお仕えしている理由は、ただあなた様の気高い正義感を慕ったからです。いまあなた様は廉頗と同格の大臣でありながら、廉頗将軍が悪口を言いふらしているのに、あなた様は彼を恐れて逃げ隠れし、その怯えようは並大抵ではありません。平凡な人間でさえこのような態度は恥じるものです。まして大将軍や宰相の立場にある方ならなおさらです。私たちは愚か者ですので、どうかお暇をいただいて去らせてください」と。藺相如は彼らを強く引き止めて言った。「あなたがたから見て、廉将軍は秦王と比べてどちらが恐ろしいと思うか」と。部下たちは答えた。「(廉将軍は秦王には)及びません」と。 |
| 相如曰、「夫以秦王之威、而相如廷叱之、辱其群臣。相如雖駑、独畏廉将軍哉。顧吾念之、強秦之所以不敢加兵於趙者、徒以吾両人在也。今両虎共闘、其勢不倶生。吾所以為此者、以先国家之急而後私讎也。」 | 相如曰はく、「夫(そ)れ秦王の威を以てすれども、相如廷(てい)に之を叱(しっ)し、其の群臣を辱めたり。相如駑(ど)なりと雖(いへど)も、独(ひと)り廉将軍を畏れんや。顧(ただ)吾之を念(おも)ふに、強秦の敢へて兵を趙に加へざる所以の者は、徒だ吾が両人の在るを以てなり。今両虎(りょうこ)共に闘はば、其の勢ひ倶(とも)には生きず。吾の此を為す所以の者は、国家の急を先にして私讎(ししゅう)を後にするを以てなり。」と。 | 相如は言った。「そもそもあの秦王の強大な威勢をもってしても、私(相如)は秦の宮廷で彼を叱りつけ、その家臣たちに恥をかかせたのだ。私は愚か者であるとはいえ、どうして廉将軍なんかを恐れようか(いや、恐れはしない)。ただ私が思うに、強大な秦が無理に趙へ軍隊を差し向けようとしない理由は、ただ私たち二人(廉頗と相如)が健在だからである。もし今、二匹の虎が互いに戦えば、その成り行き上、両方とも生き残ることはできない。私がこのように(廉頗を避ける行動を)する理由は、国家の危機を最優先にして、個人的な恨みや対立を後回しにしているからなのだ」と。 |
| 廉頗聞之、肉袒負荊、因賓客至藺相如門謝罪、曰、「鄙賤之人、不知将軍寛之至此也。」卒相与驩、為刎頸之交。 | 廉頗之を聞き、肉袒(にくたん)して荊(けい)を負ひ、賓客(ひんかく)に因(よ)りて藺相如の門に至りて罪を謝し、曰はく、「鄙賤(ひせん)の人、将軍の之を寛(ゆる)くすること此(ここ)に至れるを知らざりき。」と。卒(つひ)に相与に驩(かん)し、刎頸の交はりを為す。 | 廉頗はこの言葉を伝え聞くと、片肌を脱いで背中にイバラの鞭(荊)を背負い、食客を介して藺相如の家の門前に至り謝罪して言った。「思慮の浅い卑しい人間である私は、将軍(あなた)がこれほどまでに広い心で私を許してくださっていたとは存じませんでした」と。こうして最後には互いにうちとけて親しみ合い、首を斬られても悔いないほどの固い友情(刎頸の交わり)を結んだ。 |
故事成語「刎頸の交わり」の意味・類義語と「肉袒負荊(負荊請罪)」

故事成語「刎頸の交わり(ふんけいのまじわり/刎頸の友)」の「刎(ふん)」は「首をはねる(斬る)」、「頸(けい)」は「くび」を意味します。つまり、「たとえ相手のために自分の首を斬られることになっても決して悔いないほど、生死を共にする極めて固い友情・交際」を表す言葉です。
また、この物語の結末で廉頗がとった行動「肉袒負荊(にくたんふけい=上半身の片肌を脱ぎ、罪人を打つイバラの鞭を背負って『どうかこれで私を打って罰してください』と心から謝罪すること)」も、四字熟語「負荊請罪(ふけいせいざい)」として定期テストや大学入試で頻出です。
- 刎頸の交わり(ふんけいのまじわり):廉頗と藺相如(『史記』廉頗藺相如列伝)。首を斬られても悔いない固い友情。
- 管鮑の交わり(かんぽうのまじわり):管仲と鮑叔(『史記』管晏列伝/『列子』)。利害を超えて互いを理解し合う親密な友情。
- 水魚の交わり(すいぎょのまじわり):劉備と諸葛亮孔明(『三国志』蜀書)。水と魚のように切り離せない親密な関係。
- 断金の交わり(だんきんのまじわり)/莫逆の友(ばくぎゃくのとも)/竹馬の友(ちくばのとも=幼なじみ)
【縦書き訓読カード】『刎頸の交わり』の返り点・送り仮名を完全図解!
『刎頸の交わり』の後半(相如の演説シーン)は、高校漢文の重要句形(比較・反語・理由)が1段落の中に凝縮されているため、テスト作成者の国語教員が最も白文問題として出題したくなる箇所です。最重要5文を高校の教科書・標準文法に完全準拠した「縦書き訓読カード」で完全マスターしましょう!
① 比較「孰与」と反語「独〜哉」:「公之視廉将軍、孰与秦王。」「相如雖駑、独畏廉将軍哉。」
立ち去ろうとする部下たちを引き止めた相如が、「廉将軍と秦王ではどちらが恐ろしいか?あの秦王でさえ宮廷で叱りつけた私が、どうして廉将軍なんかを恐れようか!」と諭す場面です。
② 理由の句形「所以〜者、以…也」の2連発(テスト配点No.1!)

ここが定期テストで配点が最も高いクライマックスです!「所以 A 者、以 B 也(Aする所以の者は、Bするを以てなり=Aする理由は、Bだからである)」という理由・原因を表す句形が2回連続で登場します。特に2文字熟語の「所以(ゆゑん)」に下から返る際の熟語線と二点(または四点)に注意して確認してください。
③ 謝罪と結末:「肉袒負荊〜卒相与驩、為刎頸之交。」

相如の真意を伝え聞いて深く恥じ入った廉頗が、片肌を脱いでイバラの鞭を背負い(肉袒負荊)、相如の屋敷へ謝罪に訪れる感動の結末です。
定期テストで狙われる重要句形・語彙の完全整理
『刎頸の交わり』の定期テストで満点を取るために不可欠な5大句形と重要語彙を一覧表で整理しました。高校国語の学習指導要領(文部科学省「高等学校学習指導要領解説 国語編」)でも重視される漢文の論理構造を確実に押さえましょう。
テスト必出の5大句形&文法チェック表
| 句形・文法名 | 本文中の該当箇所 | 書き下し文とテスト対策のポイント |
|---|---|---|
| ① 比較・選択 (A孰与B/不若) |
・公之視廉将軍、孰与秦王。 ・曰、「不若也。」 |
・公の廉将軍を視ること、秦王に孰与(いづ)れぞ。 ・曰はく、「若(し)かざるなり。」と。 👉 「孰与(いづれぞ)」の読みと、「不若(及ばない)」のセットは必出! |
| ② 理由・原因 (所以〜者、以…也) |
・吾所以為此者、以先国家之急而後私讎也。 | ・吾の此を為す所以(ゆゑん)の者は、国家の急を先にして私讎を後にするを以(もっ)てなり。 👉 「〜する理由は、…だからである」。文末の「也」自体を「なり」と読むため、「以」には「テ」のみを送る! |
| ③ 反語・逆接 (雖A、独B哉) |
・相如雖駑、独畏廉将軍哉。 | ・相如駑なりと雖(いへど)も、独(ひと)り廉将軍を畏れんや。 👉 「独〜哉」で「どうして〜しようか、いや〜ない」という反語になる! |
| ④ 抑揚形 (尚〜況於…乎) |
・庸人尚羞之、況於将相乎。 | ・庸人すら尚ほ之を羞づ、況んや将相に於いてをや。 👉 「平凡な人間でさえ恥じる、まして将軍や宰相ならなおさらだ」。 |
| ⑤ 部分否定 (不敢〜/不倶〜) |
・不敢加兵於趙 ・其勢不倶生 |
・敢へて兵を趙に加へざる(無理に〜しようとはしない) ・其の勢ひ倶(とも)には生きず(両方とも生き残ることはない) |
差がつく!重要語句・古今異義語の読みと意味一覧

| 重要語句 | 読み方 | 文中での意味・テスト出題ポイント |
|---|---|---|
| 右 | みぎ | 上位、上の席次(当時の中国では右を尊ぶ「右尊」の習慣があったため、「在廉頗之右」=廉頗より上位にあった)。 |
| 口舌 | こうぜつ | 口先、弁舌、外交交渉の言葉(「攻城野戦」の武功に対する言葉)。 |
| 不肯 | がへんぜず(肯んぜず) | 納得しない、承知しない、〜しようとしない。 |
| 親戚 | しんせき | 父母・兄弟などの肉親、身内(現代語よりも近い家族・父母を指す古今異義語)。 |
| 駑 | ど | のろまな馬(駑馬)➔ 転じて、愚鈍・才能がないこと(相如の謙遜表現)。 |
| 私讎 | ししゅう | 個人的な恨み、私怨(「国家之急」と対比される重要語)。 |
| 肉袒負荊 | にくたんしてけいをおふ | 片肌を脱いで背中にイバラの鞭を背負うこと(いかなる処罰も受ける覚悟で深く謝罪する姿)。 |
| 驩 | かん(す) | よろこぶ、うちとけて親しみ合う(「歓」と同義)。 |
たく先生の教壇メモ:なぜ藺相如は感情に流されなかったのか?(メタ認知と『アンガーマネジメント』の科学)
授業で『刎頸の交わり』を読むと、生徒たちは最初、廉頗の悪口を聞いて馬車で逃げ隠れする相如を見て「せっかく秦王には強気だったのに、身内の将軍には弱いんだな」と誤解しがちです。しかし、相如が部下たちに語った「今両虎共闘、其勢不倶生(二匹の虎が戦えば共倒れになり、強大な秦の思うつぼになる)」というセリフを読んだ瞬間、教室の空気が一変します。
現代の認知心理学・行動科学(チャールズ・デュヒッグの習慣ループやメタ認知・アンガーマネジメント研究)において、人間が挑発や侮辱を受けたときに反射的に怒り返してしまうのは、脳の扁桃体(感情の中枢)がハイジャックされた状態であり、結果として自分の本来の目的(大局)を破壊してしまうことが知られています。一方、相如のように「いま自分が売り言葉に買い言葉で戦ったら、誰が一番得をするのか?(=敵国の秦が漁夫の利を得る)」と一歩引いて俯瞰する力(メタ認知)を持つ人は、目先のプライド(私讎)よりも最上位の目標(国家之急)を優先する合理的な行動を選択できます。

そしてさらに素晴らしいのが、その真意を知った瞬間にプライドを捨てて「肉袒負荊」で謝りに来た廉頗将軍の素直さです。自分の過ちに気づいたときに言い訳をせず潔く謝れることこそ、本当の強さですよね。テスト勉強でも、間違えた問題を「ケアレスミスだから」とごまかさず、素直に弱点と向き合って解き直す人ほど本番で劇的に点数が伸びますよ!
定期テスト頻出の記述予想問題(模範解答・採点基準付き)
定期テストで特に配点が高く差がつく「両虎の比喩と相如の行動理由に関する記述問題」厳選2問です。問題文をタップすると模範解答と採点基準が開きます(※書き下し文・重要句形・類義語の一問一答全20問は、記事末尾のPathMemoria無料カード暗記デッキで今すぐ演習できます!)。
記述問題①【「両虎共闘、其勢不倶生」の比喩説明】:藺相如の言葉「今両虎共闘、其勢不倶生」とは具体的にどのような事態を指しているか。「両虎」が誰を指すかを明示した上で、趙の国に及ぼす影響を含めて60字程度で説明せよ。
【模範解答】:
趙を支える廉頗と藺相如の二人が対立して争えば共倒れになり、その隙を突いて強大な秦が趙に攻め込んでくるという事態。(58字)
【解説・採点基準】:
①「両虎=大将軍の廉頗と宰相(上卿)の藺相如の二人」であること、②二人が争って共倒れになれば、抑止力が失われて強秦が趙へ侵攻してくる(国家の危機を招く)ことの2要素が入っていれば満点です。
記述問題②【舎人(部下)たちが辞職を申し出た理由】:藺相如の舎人たちが「臣等不肖、請辞去」と暇乞いをしたのはなぜか。彼らがもともと相如に仕えた理由と対比させて65字程度で説明せよ。
【模範解答】:
相如の気高い正義感を慕って仕えていたのに、同格の廉頗の悪口を恐れて逃げ隠れする相如の姿を意気地なしだと誤解し、深く失望して恥じたから。(69字)
【解説・採点基準】:
①「徒慕君之高義也(相如の高潔な正義感を慕って仕えていたこと)」と、②「廉頗を恐れて逃げ隠れする姿を臆病だと誤解して恥じたこと(庸人尚羞之、況於将相乎)」の対比が書けていれば満点です。
『刎頸の交わり』に関するよくある質問(FAQ)
最後に、テスト前の高校生からよく質問される疑問点をQ&A形式でまとめました。
そこから日本語の「右に出る者はいない(=自分より上位の優れた者はいない)」という慣用句も生まれました。定期テストで「『位在廉頗之右』と同じ意味の慣用句を答えよ」という関連問題が出ることがあるのでセットで覚えておきましょう!
指示語「此」の内容を本文から抜き出す(または現代語訳で説明する)設問は定期考査の鉄板問題ですので、直前の「常称病、不欲与廉頗争列」「望見廉頗、相如引車避匿」を確実に答えられるようにしておきましょう。
ただし張耳と陳余は後に仲違いして殺し合うことになったため(冒頭の『背水の陣』で韓信の副将として陳余の趙軍と戦っていたのがその張耳です!)、最後まで揺るぎない友情を貫いた「刎頸の交わり」の代表例としては、この廉頗と藺相如が最も高く称えられています。
まとめ:『刎頸の交わり』の重要20問をスマホ単語帳で1秒マスターしよう!
『刎頸の交わり』の定期テスト対策ポイントを最後におさらいしましょう。
- 最重要書き下し文:「公の廉将軍を視ること、秦王に孰与れぞ」「相如駑なりと雖も、独り廉将軍を畏れんや」「吾の此を為す所以の者は、国家の急を先にして私讎を後にするを以てなり」
- 5大重要句形:比較「孰与(いづれぞ)/不若(しかざるなり)」、反語「独〜哉(ひとり〜んや)」、理由「所以〜者、以…也」、抑揚「尚〜況於…乎」、部分否定「不敢〜/不倶〜」
- 重要語句と比喩:右(上位)、口舌(弁舌)、両虎(廉頗と藺相如)、肉袒負荊(片肌を脱ぎイバラの鞭を背負って謝罪)
- 故事成語の意味と類義語:首を斬られても悔いない固い友情(類義語=管鮑の交わり・水魚の交わり・断金の交わり・莫逆の友)

たく先生、ありがとうございます!「孰与(いづれぞ)」と「所以(ゆゑん)」の熟語線の引き方、そして「国家の急を先にして私讎を後にす」の書き下し文まで完璧に書けるようになりました!

素晴らしいですね、みちかさん!それでは最後に、下の無料カード暗記デッキを使って全20問のスピード確認をしてみましょう。テスト本番で迷わず満点答案が書けるよう応援しています!
漢文の句形や書き下し文は、目で読むだけでなく「問題を見てパッと答えを思い出す(想起練習)」を繰り返すことで記憶に定着します。この記事で解説した『刎頸の交わり』の現代語訳・書き下し文・返り点・重要句形・類義語を完全網羅した特製デッキ「【刎頸の交わり】定期テスト頻出対策マスター20選」を、自作AI暗記アプリ「PathMemoria」で無料公開しています。
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前段の物語である『完璧(和氏の璧)』や、同じく固い友情を描いた『管鮑の交わり』、『史記』のテスト頻出章段まとめもあわせてチェックしましょう!












