スタディサプリ漢文は神？岡本講師と講座レベル徹底解説

たく先生

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たく先生

こんにちは。ミチプラス、運営者の「たく先生」です。

このブログの漢文記事を読んでくれているあなたは、漢文の基礎をどう固めるか、効率的な勉強法は何かを模索している最中かなと思います。漢文の勉強法を紹介する中で、最短ルートの一つとしてよく名前が挙がるのが「スタディサプリ」ですよね。

でも、「スタディサプリの漢文って実際どうなの？」「担当の岡本梨奈先生の評判は？」「自分はどのレベルの講座を選べばいいんだろう？」「ベーシック講座だけで足りるのか、共通テスト対策までできるのか」といった疑問や、「独学で参考書をやるのと比べて、メリットやデメリットはどう違うの？」という不安も多いと思います。

私自身、多くの受験生を見てきましたが、漢文は「正しいインプット」さえできれば、本当に短期間で得点源に変わる科目です。そして、その「正しいインプット」を提供するツールとして、スタディサプリ漢文は非常に強力な選択肢だと感じています。

この記事では、スタディサプリ漢文の核心的な魅力から、具体的な講座の選び方、そして受講後に絶対にやるべきことまで、あなたの疑問がすべて解消できるように徹底的に解説していきます。ぜひ、漢文を得意科目にするための参考にしてくださいね。

記事のポイント

スタディサプリ漢文の中核を担う岡本梨奈講師の魅力
あなたに最適な「ベーシック」や「ハイレベル」など講座レベルの選び方
独学や市販の参考書ルートと比べたメリット・デメリット
講座の効果を最大化し、得点に結びつける具体的な活用法

スタディサプリ漢文が選ばれる理由
スタディサプリ漢文の効果的な使い方

スタディサプリ漢文が選ばれる理由

多くの受験生が漢文対策としてスタディサプリを選ぶのには、明確な理由があります。それは単に「月額料金が安いから」というだけではありません。特に「圧倒的に分かりやすい講師」と「目的別に最適化された体系的なカリキュラム」が、他の選択肢と一線を画す決定的なポイントになっています。ここでは、なぜスタディサプリ漢文がこれほどまでに支持されるのか、その核心的な魅力に迫っていきましょう。

圧倒的に分かりやすい岡本梨奈講師

スタディサプリの漢文講座の品質は、担当する岡本梨奈（おかもとりな）講師の指導力とイコールと言っても過言ではありません。事実上、「スタディサプリの漢文」とは「岡本梨奈講師の漢文」を意味します。

岡本講師は「いとおもしろくする古典コンダクター」というキャッチフレーズの通り、スタディサプリで古文と漢文の双方を担当する、まさに看板講師の一人です。

彼女の経歴は非常にユニークで、大阪教育大学教育学部で芸術専攻音楽コース（ピアノ科）を卒業されています。一見、国語教育とは全く異なる分野に見えますが、実はこれが岡本講師の最大の強みになっているんです。

というのも、岡本講師自身が、受験生時代に古典を大の苦手としていた状態から、試行錯誤の末に克服し、最終的には一番の得点源に変えた経験を持っているからです。

「苦手」を知っているからこそ、解説が「神」がかっている

「もともと得意だった先生」の解説は、時に「なぜこんなことが分からないの？」という視点になりがちです。しかし岡本講師は、受験生が「どこでつまずくか」「何を疑問に思うか」を完璧に把握しています。

そのため、授業では感覚的な読解（なんとなく読む）を徹底的に排除し、「なぜそう読むのか」「どこに注目すべきか」を、誰にでも分かる論理的な言葉で解説してくれるんです。この「わかりやすい解説」こそが、全国の受験生から「感動・感謝の声が続出」している理由ですね。

また、岡本講師の影響力はスタディサプリ内に留まりません。『岡本のたった3時間で漢文句法』をはじめ、『かなり役立つ！古文単語キャラ図鑑』『眠れないほど面白い『枕草子』』など、多数の著書を出版されています。映像授業だけでなく、書籍という形でもそのメソッドが広く支持されていることからも、指導力の高さがうかがえます。

スタディサプリ漢文のレベルと種類

「スタディサプリで漢文をやろう」と思っても、いざ講座一覧を見ると、複数の漢文講座があって迷ってしまうかもしれません。学習効果を最大化するには、自分の今のレベルや目的に合わせて、最適な講座を選ぶことが非常に重要です。

主要な講座ラインナップと、それぞれの対象者を分かりやすく表にまとめました。

講座名	レベル	講義数 (目安)	主な対象者と目的
[新版] ベーシックレベル漢文	基礎・教科書	全26講	漢文をゼロから学ぶ初学者。学校の授業が未習の人。句法を体系的にじっくり学びたい人。
[新版] 高1・高2・高3 漢文	基礎〜標準	全11講	句法を一度習ったが自信がない人。学校の授業の総復習を短期間でスピーディに終えたい人。
高3 トップ&ハイレベル漢文	標準〜難関	演習中心	基礎知識（句法）を習得済みで、演習を通じて「知識の応用方法」を学びたい人。標準的な国公立入試レベル。
共通テスト対策講座古文漢文	共通テスト特化	演習中心	共通テストの試行調査や演習問題に特化して対策したい人。

インプット用としてメインになるのは上の2つ、「ベーシックレベル」と「高1・高2・高3 漢文」です。

この2つの大きな違いはボリュームです。「ベーシック」が全26講（テキスト451ページ）なのに対し、「高1・高2・高3」は全11講（テキスト238ページ）と、約半分の量に凝縮されています。

学校の授業を全く受けていない、あるいは漢文に触れるのが本当に初めてという人は「ベーシック」を、学校で一通り習ったけれど知識が曖昧なので、総復習したいという人は「高1・高2・高3」を選ぶと良いでしょう。

そして、これらのインプット講座が終わったら、演習講座である「トップ&ハイレベル」や「共通テスト対策」に進む、というのが基本的な流れになります。

ベーシック講座の前提と注意点

漢文をゼロから学ぼうとして「ベーシックレベル漢文」を選ぼうとしている方に、絶対に知っておいてほしい、最も重要な注意点があります。

スタディサプリの公式サイトにも小さく明記されていますが、この講座は「※古文文法（文語文法）の知識があることを前提とした講座です。」ということなんです。

【最重要】漢文の学習は、必ず「古文文法」の後に！

「え、漢文やるのになんで古文？」と思うかもしれませんが、これには明確な理由があります。

漢文の試験問題は、白文（漢字だけの文）に「返り点」や「送り仮名」がふられ、それを私たちは「書き下し文」にして読み解きますよね。その「書き下し文」が、まさに日本語の古文（古典文法）で書かれているんです。

例えば、古文の助動詞の活用や意味（「未然形＋ば」＝仮定、「已然形＋ば」＝確定条件など）を理解していなければ、書き下し文を正確に解釈し、現代語訳することができません。

漢文の学習を開始する前に、必ず古文文法（特に助動詞や助詞）をしっかり固めておきましょう。受験勉強の順番は「古文文法 → 漢文」が鉄則です。

もし古文文法に不安がある場合は、スタディサプリの「[新版] ベーシックレベル古文＜文法編＞」などを先に受講することを強くおすすめします。

（参考記事：【古文の勉強法】ゼロから古典文法をマスターする順番と参考書ルート）

共通テスト対策講座も万全

「ベーシックレベル」や「高1・高2・高3 漢文」といった基礎的な句法を学ぶインプット講座とは別に、「共通テスト対策講座」が独立してしっかり用意されているのも大きな魅力です。

受験生からよく聞かれるのが、「句法は一通り覚えたはずなのに、共通テストの形式になると時間が足りないし、点数が安定しない」という悩みです。

スタディサプリの共通テスト対策講座では、岡本講師が、過去の試行調査（2017年度、2018年度）や、オリジナルの演習問題を使いながら、共通テスト特有の問題形式（複数の文章を比較する問題など）へのアプローチ方法や、時間配分のコツを具体的に解説してくれます。

基礎知識のインプットから、志望校レベル別の演習、そして共通テスト専用の対策まで、一貫して岡本講師の指導を受けられるのは、非常に効率的で大きな強みと言えますね。

（参考記事：共通テスト漢文の解説）

隙間時間で学ぶメリット

これはスタディサプリというプラットフォーム全体のメリットですが、特に「漢文」という科目の学習と非常に相性が良いと感じています。

どういうことかと言うと、漢文は、英語や数学に比べて学習の優先順位がどうしても後回しにされがちですよね。部活動や学校行事で忙しいと、「まとまった時間が取れたらやろう」と後回しにし続け、結局、受験直前まで手付かず…なんていう受験生を、私もたくさん見てきました。

スタディサプリの動画は、1本あたりが数分〜十数分程度と非常に短く区切られています。そのため、通学中の電車やバスの中、夜寝る前の15分、休み時間といった「隙間時間」をフル活用して、学習を進めることができるんです。

1回あたりの学習ハードルが低いので、「よし、漢文やるぞ！」と気合を入れなくても、「1本だけ見ておくか」と手軽に学習を習慣化できます。この「手軽に毎日触れられる」という特性が、後回しにしがちな漢文の学習を継続させ、句法などの暗記事項を定着させるのに非常に役立つんです。

スタディサプリ漢文の効果的な使い方

スタディサプリ漢文の魅力は伝わったかと思いますが、ただ契約して動画をボーッと眺めているだけでは、宝の持ち腐れになってしまう可能性もあります。大切なのは「どう戦略的に使うか」。

ここでは、講座の効果を最大化するための具体的な活用法、そして独学や他の参考書と比較した際の注意点について、さらに詳しく解説します。

講座だけで大学受験はOK？

これは本当によく聞かれる質問ですが、私の答えは明確です。結論から言うと、「スタディサプリの講座だけで大学受験対策を完結させるのは難しい」です。

誤解しないでほしいのですが、これは岡本講師の授業が悪いという意味では全くありません。むしろ逆で、岡本講師の授業は、漢文句法や読解のルールを「理解」し「暗記」するための、最強の「インプット」ツールの一つだと確信しています。

しかし、大学受験で合格点を取るためには、インプットした知識を使って、初めて見る問題を自力で解く「アウトプット（問題演習）」のトレーニングが絶対に必要になります。スタディサプリの講座にも各講義の後に確認問題が付属していますが、それだけでは、受験本番で戦うための演習量としては圧倒的に不足しています。

スタサプは「インプット特化」と割り切る！

スタディサプリ漢文を最も効果的に活用する戦略は、「講座だけで完結させようとしないこと」です。

スタディサプリを「句法・読解法を最短最速でインプットするためのツール」と明確に割り切りましょう。そして、講座の受講と並行、または受講直後から、必ず市販の問題集を使ったアウトプット演習を組み込む学習計画を立ててください。これが成功の鍵です。

デメリットと独学との比較

もちろん、スタディサプリにも注意すべき点や、向き不向きはあります。

スタディサプリのデメリット（注意点）

インプット偏重：前述の通り、演習量は別途自分で確保する必要があります。これを知らずに「講座を見たからOK」と勘違いするのが一番危険です。
復習の検索性が低い：これは映像授業すべての宿命ですが、「あれ、”使役形”ってどうだっけ？」と特定の句法だけを後でパッと確認したい場合、紙の参考書のように該当ページを瞬時に開くのが難しい、という側面があります。

独学（参考書のみ）との比較

では、「最初から独学で参考書をやった方がいいの？」と思うかもしれませんが、これも人によります。

あなたはどちらのタイプ？

【スタディサプリがおすすめな人】

学校の授業が分かりにくい、または漢文を1から体系的に学び直したい初学者の人。
活字だけの参考書を読んでインプットするのが苦手で、映像と音声で効率よく理解したい人。

【独学（問題集）がおすすめな人】

学校の授業で漢文句法をしっかり習得済みで、定期テスト勉強も十分に行い、知識に自信がある人。
インプットは不要で、いきなり問題演習（アウトプット）から始めたい人。

後者のタイプ（すでにインプットが済んでいる人）は、スタディサプリのインプット講座は飛ばして、最初から市販の問題集に進む方が効率的です。

評判の参考書ルートとの違い

「漢文の勉強法」を調べると、例えば武田塾の推奨参考書ルートなどで、岡本梨奈講師自身が執筆した参考書が紹介されているのを見たことがあるかもしれません。

特に有名なのが『岡本のたった3時間で漢文句法』という参考書です。この本は、書籍でありながら岡本講師本人による3時間の解説動画が付属しているという、非常に優れたインプット教材です（出典：株式会社学研ホールディングスプレスリリース）。

ここで、「スタディサプリ（サブスク）で学ぶ」のと、「岡本講師の書籍（買い切り）で学ぶ」のと、どちらが良いのか迷う人が出てきます。

メソッドの根幹は同じ岡本講師なので、どちらを選んでも質の高いインプットが可能です。判断基準は、あなたの「学習スタイル」と「他の教科の状況」になります。

スタサプ vs 岡本講師の書籍どっちを選ぶ？

スタディサプリ（サブスクリプション）が適している人：
漢文だけでなく、古文、英語、数学、理科、社会など、他の多くの教科もスタディサプリで並行して学習する（または予定している）人です。月額料金内で全科目の全講座が学び放題になるため、圧倒的なコストメリットが生まれます。
岡本講師の書籍（買い切り）が適している人：
他の教科は予備校や別の教材で対策が済んでおり、「漢文だけ」をピンポイントで、かつ低コストで対策したい人です。この場合、月額制のサブスクリプションを契約するよりも、書籍（動画付き）を1冊購入する方が合理的である可能性が高いですね。

（参考記事：参考書の選び方）