古典の道
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これで完璧!助動詞「つ・ぬ」の活用と意味を見分けるコツ【練習問題付】

着物姿の若い女性が、日本の伝統的な家屋の一室で、大きな巻物を広げて見ている。巻物には毛筆で書かれた文字が並んでいる。女性は真剣な表情で巻物に目を通している。背景には掛け軸や障子が見える。
たく先生
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古文の学習を進める中で、助動詞「つ・ぬ」の用法に頭を悩ませた経験はありませんか?これらの助動詞は、一見すると複雑で、活用形や意味の識別が難しいと感じるかもしれません。

しかし、基本的な役割やニュアンスの違い、そして現代語との繋がりを理解することで、その壁は乗り越えられます。この記事では、助動詞「つ・ぬ」について、初心者の方にもわかりやすく、その特徴から学習のポイントまで、網羅的に解説していきます。

記事のポイント
  • 助動詞「つ」「ぬ」の基本的な意味と働き
  • 「つ」と「ぬ」の活用形の正しい覚え方
  • 文脈に応じた「つ」「ぬ」の意味の識別方法
  • 現代日本語との関連性と古文学習への応用

助動詞「つ・ぬ」の基本を徹底解説!

助動詞「つ・ぬ」の基本を徹底解説!
  • 古典文法における助動詞「つ」とは?
  • 古典文法における助動詞「ぬ」とは?
  • 助動詞「つ・ぬ」の活用形を整理しよう
  • 助動詞「つ・ぬ」が持つ3つの意味
  • 完了だけじゃない!「つ・ぬ」の強意・並列

古典文法における助動詞「つ」とは?

古典文法における助動詞「つ」とは?

助動詞「つ」は、古典文法において主に動作や作用の完了を表す言葉です。現代語の「~た」や「~てしまった」に近い意味合いを持ちますが、それ以外にもいくつかの重要な働きをします。

この助動詞は、動詞の連用形に接続するのが基本ルールです。例えば、「花咲きつ」であれば、「花が咲いた」「花が咲いてしまった」といった意味になります。

たく先生
たく先生

「つ」は、どちらかというと人為的な行為、意志的な動作の完了を示すことが多いと覚えておくと、理解が進みますよ。

また、完了の意味合いが強いため、その動作が確かに完了したというニュアンスを伴うことがあります。この点が、単なる過去を表す助動詞とは異なる特徴と言えるでしょう。古文を読む際には、「つ」が使われていることで、筆者がその動作の完遂を意識していることを読み取る手がかりにもなります。

古典文法における助動詞「ぬ」とは?

古典文法における助動詞「ぬ」とは?

助動詞「ぬ」も、「つ」と同様に古典文法で動作や作用の完了を示す重要な言葉です。現代語訳も「~た」「~てしまった」となることが多く、「つ」と非常によく似た働きをします。

接続も「つ」と同じく、動詞の連用形に付きます。「風吹きぬ」という表現なら、「風が吹いた」「風が吹いてしまった」と解釈できます。

みちか
みちか

「つ」と「ぬ」は、どちらも完了なんですね。どう使い分けるのでしょうか?

たく先生
たく先生

良い質問ですね。「ぬ」は、「つ」と比較すると、自然発生的な現象や、意志的でない動作の完了を表す傾向があるんです。先ほどの「風吹きぬ」が良い例ですね。

このニュアンスの違いは、古文解釈において重要なポイントとなります。ただし、時代や文脈によっては、この区別が曖昧になることもあるため、注意が必要です。

助動詞「つ・ぬ」の活用形を整理しよう

助動詞「つ・ぬ」の活用形を整理しよう

助動詞「つ」と「ぬ」を使いこなすためには、それぞれの活用形を正確に覚えることが不可欠です。活用形が異なると、文中での働きや接続する語も変わってくるため、古文読解の基礎となります。

助動詞「つ」の活用

「つ」は下二段活用型の活用をします。

未然形連用形終止形連体形已然形命令形
つるつれてよ

助動詞「ぬ」の活用

「ぬ」はナ行変格活用(ナ変)型の活用をします。これは特殊な活用なので、特に注意して覚えましょう。

未然形連用形終止形連体形已然形命令形
ぬるぬれ
りょうた
りょうた

うーん、覚えるのが大変そうだなあ。

たく先生
たく先生

確かに最初は戸惑うかもしれませんね。でも、声に出して何度も唱えたり、例文と一緒に覚えたりすると定着しやすくなりますよ。これらの活用表は、学習の初期段階で何度も見返すことが重要です。

これらの活用を覚えることで、文中に出てきた「て」や「に」などが、助動詞「つ」や「ぬ」の一部であると判断できるようになります。

助動詞「つ・ぬ」が持つ3つの意味

助動詞「つ・ぬ」が持つ3つの意味

助動詞「つ」と「ぬ」は、主に完了の意味で使われますが、それ以外にも重要な意味合いを持っています。文脈によってどの意味で使われているかを見抜くことが、正確な読解に繋がります。

主な意味は以下の3つです。

  1. 完了:「~た」「~てしまった」と訳し、動作や作用が完全に終わったことを示します。これが最も基本的な意味です。
  2. 強意:「きっと~」「必ず~」「さあ~」などと訳し、ある行為を強調したり、意志を強く示したりします。多くの場合、後に推量や意志を表す助動詞(「む」「べし」など)を伴います。
  3. 並列:「~たり、~たり」と訳し、複数の動作が並行して行われることを示します。「つ」や「ぬ」が繰り返される形で用いられることが多いです。
みちか
みちか

完了以外にも意味があるのですね!特に強意は気づきにくいかもしれません。

たく先生
たく先生

そうですね。強意は、訳出する際にニュアンスをしっかり捉えることが大切です。並列は、比較的形が分かりやすいかもしれません。これらの意味を理解することで、文章の細かなニュアンスまで読み取れるようになります。

次の項目で、これらの意味について、具体的な例文を交えながらさらに詳しく見ていきましょう。

完了だけじゃない!「つ・ぬ」の強意・並列

完了だけじゃない!「つ・ぬ」の強意・並列

前述の通り、助動詞「つ」と「ぬ」には「完了」の他に「強意」と「並列」の意味があります。ここでは、それぞれの意味が実際にどのように使われるのか、例文を挙げて解説します。

1. 強意(きょうい)

強意は、ある動作や状態を強調する働きです。「きっと~する」「確かに~だ」「さあ~しよう」といった強い気持ちや確信を表します。多くの場合、推量の助動詞「む(ん)」「べし」などを伴って、「~てむ」「~なむ」「~つべし」「~ぬべし」といった形で現れます。

  • 例文(つ):とく破りてむ。(さっさと破ってしまおう。)
  • 例文(ぬ):風吹きぬべし。(きっと風が吹くだろう。)
りょうた
りょうた

「てむ」とか「ぬべし」の形を見たら、強意かも?って思えばいいんですね!

たく先生
たく先生

その通りです!推量の助動詞がセットになっているかが大きなヒントになりますね。

2. 並列(へいれつ)

並列は、複数の動作を並べて述べる際に使われます。「~たり、~たり」と訳すことができます。「つ」や「ぬ」が繰り返される形で「~つ~つ」や「~ぬ~ぬ」として現れることが多いのが特徴です。

  • 例文(つ):浮き沈み。(浮いたり沈んだり。)
  • 例文(ぬ):行き戻り。(行ったり戻ったり。)

この用法は、動作の連続や反復を表すのに効果的です。完了・強意・並列の三つの意味を例文と共に覚えることが、読解力向上の鍵となります。

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助動詞「つ・ぬ」意味の識別と現代への繋がり

助動詞「つ・ぬ」意味の識別と現代への繋がり
  • 「つ」と「ぬ」の使い分けポイント
  • 助動詞「つ・ぬ」意味の識別は難しくない
  • 要注意!完了の「ぬ」と打消の「ぬ」
  • 「つ・ぬ」の面白い語源と歴史
  • 現代語「~てしまう」との深い関係
  • 助動詞「つ・ぬ」克服のための学習法
  • 練習問題(ランダムで10問出題)

「つ」と「ぬ」の使い分けポイント

「つ」と「ぬ」の使い分けポイント

助動詞「つ」と「ぬ」は、どちらも完了・強意・並列の意味を持ち、活用形も異なりますが、意味合いの上でどのような使い分けがされるのでしょうか。主なポイントは、動作の性質や話し手の意識に関連しています。

  1. 意志的な行為か、自然な現象か
    • 「つ」:多くの場合、話し手や主語の意志が働く人為的な行為の完了に使われます。
      • 例:宿題を終へ。(宿題を終えた。)
    • 「ぬ」:多くの場合、自然に起こる現象や、意志の介在しない無意志的な動作の完了に使われます。
      • 例:日暮れ。(日が暮れた。)
  2. 主観的な関与か、客観的な描写か
    • 「つ」:動作主の主観的な関与や、その動作が自身にとって何らかの影響や関心を持つ場合に用いられる傾向があります。「対抗的完了」とも言われ、出来事に主体的に向き合うニュアンスです。
    • 「ぬ」:出来事を客観的に、あるいは自然の流れとして描写する場合に用いられる傾向があります。「逸走的完了」とも言われ、出来事が自分の関与なく過ぎ去っていくようなニュアンスです。
みちか
みちか

なるほど!「つ」は自分が関わって「やった!」という感じで、「ぬ」は自然に「そうなった」という感じなんですね。

たく先生
たく先生

その理解で良いでしょう。ただし、この使い分けは絶対的なものではなく、時代や作者によって曖昧になることもあります。文脈全体で判断することが大切ですよ。

この使い分けを意識することで、古文の表現の背後にある筆者の意図や感情をより深く読み取ることが可能になります。

助動詞「つ・ぬ」意味の識別は難しくない

助動詞「つ・ぬ」意味の識別は難しくない

助動詞「つ」と「ぬ」が持つ「完了」「強意」「並列」という3つの意味。これらを文中で見分けるのは、一見難しそうに感じるかもしれません。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、識別はそれほど難しくはありません。

まず、最も基本的な意味は「完了」です。文中に「つ」や「ぬ」が出てきたら、まずは「~た」「~てしまった」と訳せるか考えてみましょう。

次に「強意」ですが、これは多くの場合、後に推量の助動詞(「む」「べし」など)を伴うという特徴があります。「~てむ(なむ)」「~つべし(ぬべし)」という形を見たら、「きっと~」と強調している可能性が高いです。

そして「並列」は、「~つ~つ」や「~ぬ~ぬ」のように、同じ助動詞が繰り返される形で見られることが多いです。この場合は「~たり~たり」と訳します。

りょうた
りょうた

形に注目すれば、意外と分かりやすいかも!

たく先生
たく先生

そうですね。特に強意と並列は、特徴的な形を取ることが多いので、それを手がかりにしましょう。それでも判断に迷う場合は、文全体の流れや、前後の言葉との繋がりを考慮することが重要です。焦らず文脈を読み解くことが、意味の識別への近道です。

これらのポイントを意識して多くの古文に触れることで、自然と識別能力は向上していきます。

要注意!完了の「ぬ」と打消の「ぬ」

要注意!完了の「ぬ」と打消の「ぬ」

助動詞「ぬ」を学習する上で、特に注意しなければならないのが、完了の助動詞「ぬ」と、打消の助動詞「ず」の連体形である「ぬ」の区別です。形が同じ「ぬ」であるため、混同しやすいポイントです。

見分けるための重要なポイントは以下の2点です。

  1. 接続(上にくる言葉の活用形)
    • 完了の助動詞「ぬ」:動詞や一部助動詞の連用形に接続します。
      • 例:花咲き。(花が咲いた。)→「咲き」はカ行四段活用の動詞「咲く」の連用形
    • 打消の助動詞「ず」の連体形「ぬ」:動詞や一部助動詞の未然形に接続します。
      • 例:花咲か園。(花が咲かない庭。)→「咲か」は「咲く」の未然形
  2. 文中での働き(下にくる言葉)
    • 完了の助動詞「ぬ」:終止形であれば文末に置かれ、連体形「ぬる」であれば下に体言(名詞)が続くこともありますが、主に文を終える働きをします。
    • 打消の助動詞「ず」の連体形「ぬ」:連体形なので、原則として下に体言(名詞)が続きます。「~ない~」という意味になります。また、「ぬ」で言い切る形は基本的に完了です。
みちか
みちか

接続する活用形が違うんですね!未然形か連用形か、しっかり確認しないと!

たく先生
たく先生

その通りです。さらに、打消の「ぬ」の後ろには名詞が来ることが多い、と覚えておくと判断しやすくなりますよ。

この識別は古文読解の基本であり、正確に理解することが不可欠です。例文を多く見て、接続と文脈から判断する練習を重ねましょう。

古文の文法でつまずいている方へ。スタディサプリでは名人の授業が行われています。詳細については以下のブログ記事にまとめていますのでご覧ください。体系的に学び弱点を克服しませんか?

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「つ・ぬ」の面白い語源と歴史

「つ・ぬ」の面白い語源と歴史

助動詞「つ」と「ぬ」の語源を辿ると、それぞれの言葉が持つ元々の意味合いが見えてきて興味深いです。

  • 助動詞「つ」の語源「つ」は、動詞「棄(う)つ」(捨てる、放棄する)や「果(は)つ」(終わる)といった言葉が語源であると考えられています。何かを「し終える」「捨て置く」というニュアンスから、動作の完了を表すようになったとされます。この語源からは、ある行為を最後までやり遂げる、完了させるという積極的な意味合いが感じられます。
  • 助動詞「ぬ」の語源「ぬ」は、動詞「往(い)ぬ」「去(い)ぬ」(行ってしまう、過ぎ去る)が語源とされています。「行ってしまう」ことから転じて、物事が過去のものとなる、完了するという意味を持つようになったと考えられます。こちらからは、物事が自然に過ぎ去っていく、終わっていくという受動的なニュアンスが読み取れます。
りょうた
りょうた

へえー!もともとの動詞の意味が、助動詞のニュアンスに繋がってるんだね!

たく先生
たく先生

そうなんです。語源を知ることで、なぜ「つ」が人為的、「ぬ」が自然発生的な完了と結びつきやすいのか、理解が深まりますね。

歴史的には、「つ」と「ぬ」は奈良時代から平安時代にかけて盛んに用いられましたが、鎌倉時代以降になると、その使い分けが次第に曖昧になり、徐々に「たり」や「り」といった他の完了の助動詞にその役割を譲っていくことになります。

現代語「~てしまう」との深い関係

現代語「~てしまう」との深い関係

古典文法で学ぶ助動詞「つ」と「ぬ」ですが、実は現代の日本語にもその名残を見つけることができます。それは、私たちが日常的に使っている「~てしまう」という表現です。

「~てしまう」は、大きく分けて以下のような意味合いで使われます。

  1. 完了・完遂:ある行為が完全に終わったことを示します。
    • 例:宿題を全部やってしまった。
  2. 意図しない結果・残念な気持ち:思わぬ結果になったことや、後悔の気持ちを表します。
    • 例:大切にしていた花瓶を割ってしまった。
  3. 話し手の意志:ある行為を思い切って行う、という意志を表します。
    • 例:今日は高いケーキを買ってしまおう。

これらの「~てしまう」が持つ「完了」のニュアンスは、まさに助動詞「つ」「ぬ」が担っていた役割と共通しています。特に、人為的な行為の完了を示す「つ」の感覚や、自然にそうなってしまったという「ぬ」の感覚が、形を変えて現代語に受け継がれていると考えることができます。

みちか
みちか

「しまった!」って言うとき、確かに「完了」と「残念な気持ち」が混ざってますね!

たく先生
たく先生

そうですね。「~てしまう」が持つ多様なニュアンスの根底には、古語の「つ」「ぬ」が持っていた意味の広がりがあるのかもしれません。

古典文法を学ぶことは、単に古い言葉を覚えるだけでなく、現代語の成り立ちや深みを理解することにも繋がるのです。古文と現代語の繋がりを感じられると、学習がより楽しくなりますね。

助動詞「つ・ぬ」克服のための学習法

助動詞「つ・ぬ」克服のための学習法

助動詞「つ」と「ぬ」は、古文読解における重要なポイントですが、苦手意識を持つ人も少なくありません。しかし、正しい方法で学習すれば必ず克服できます。

  1. まずは活用形の暗記から何よりも先に、「つ」の下二段活用と「ぬ」のナ行変格活用を完璧に覚えることがスタートラインです。声に出してリズムで覚えたり、何度も書き出して指で覚えたりと、自分に合った方法を見つけましょう。
  2. 3つの意味と例文をセットで理解する「完了」「強意」「並列」の3つの意味を、それぞれの代表的な例文とセットで覚えます。特に強意の「~てむ(なむ)」「~つべし(ぬべし)」や、並列の「~つ~つ」「~ぬ~ぬ」といった特徴的な形は、視覚的にも捉えやすいでしょう。
  3. 「つ」と「ぬ」のニュアンスの違いを意識する人為的・主観的な「つ」、自然発生的・客観的な「ぬ」という基本的なニュアンスの違いを常に意識しながら例文に触れることが大切です。
  4. 完了の「ぬ」と打消の「ぬ」の識別練習を徹底する接続(連用形か未然形か)と、後に続く言葉(体言があるかなど)に注目して、多くの問題で識別練習を積みます。これは最も混同しやすいポイントなので、重点的に対策しましょう。
りょうた
りょうた

やっぱり、たくさん問題を解くのが大事なのかな?

たく先生
たく先生

その通りです。知識をインプットした後は、問題演習を通じてアウトプットすることで定着度が格段に上がります。間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析し、理解できるまで繰り返し復習することが重要です。

焦らず、基本から一つひとつ積み重ねていくことが、「つ」「ぬ」マスターへの一番の近道ですよ。

無料体験で「つ・ぬ」を攻略!

練習問題(ランダムで10問出題)

それでは今までの学びを生かして練習問題にチャレンジしてみましょう。もし間違えてしまったら、該当する説明のところに戻って学び直しましょう。

助動詞「つ」・「ぬ」確認問題

助動詞「つ・ぬ」の理解を深める総括

助動詞「つ・ぬ」の理解を深める総括
  • 助動詞「つ」は主に人為的・意志的な動作の完了を示す
  • 助動詞「ぬ」は主に自然発生的・無意志的な動作の完了を示す
  • 「つ」は下二段活用、「て・て・つ・つる・つれ・てよ」と活用する
  • 「ぬ」はナ行変格活用、「な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね」と活用する
  • 両助動詞とも動詞の連用形に接続する
  • 主な意味は「完了」「強意」「並列」の三つである
  • 「完了」は「~た」「~てしまった」と訳す
  • 「強意」は「きっと~」「必ず~」と訳し、推量形を伴うことが多い
  • 「並列」は「~たり~たり」と訳し、繰り返して用いられる
  • 「つ」は主観的、「ぬ」は客観的なニュアンスを持つ傾向がある
  • 完了の「ぬ」は連用形接続、打消の「ぬ」は未然形接続で区別する
  • 打消の「ぬ」の後には体言が続くことが多い
  • 「つ」の語源は「棄つ」「果つ」、「ぬ」の語源は「往ぬ」「去ぬ」とされる
  • 現代語の「~てしまう」は「つ・ぬ」の完了の意味を受け継いでいる
  • 活用と意味の識別練習が「つ・ぬ」攻略の鍵となる

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たく先生
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現役高校教師
高校の現役教員として活動して23年。その経験を活かして、学力向上や文章力向上、大学入試情報など発信中。このブログを通じて、日々の学びや知識を共有し、少しでも読者の皆さまのお役に立ちたいと考えています。
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