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古文の助動詞「たり」「り」意味・活用形と使い分けを徹底整理【練習問題付】

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たく先生
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こんにちは。たく先生です。
高校の古文の授業や大学受験の勉強で、「助動詞の『たり』と『り』って、どちらも完了と存続で同じ意味なのに何が違うの?」「『り』の接続(サ変未然形・四段已然形)がいつもごちゃごちゃになってテストで間違えてしまう…」と悩んでいませんか?

この記事では、指導歴20年以上の現役高校教員である私・たく先生が、助動詞「たり」「り」の意味・活用・接続の覚え方から、定期テストや共通テストで必ず出題される「完了と存続の文脈見分け方」「断定たりとの識別」「る・れ識別」までを徹底的にわかりやすく解説します!
一度覚えたら一生忘れない超有名語呂合わせ「さみしいリカちゃん」や、最新AI暗記アプリを活用した復習ハックも紹介しますので、ぜひ最後まで読んで古文文法を得点源にしてくださいね!

記事のポイント
  • 助動詞「たり」「り」が表す完了と存続の根本的な意味とラ変型活用表
  • 助動詞「り」の接続を一瞬で覚える魔法の語呂合わせ「さみしいリカちゃん」
  • 定期テストや共通テストで差がつく完了・断定・受身(る・れ)の完全識別チャート
  • 最新AI暗記アプリPathMemoria(FSRS v6)で古文文法を最速定着させる学習法
みちか
みちか

たく先生!「たり」と「り」って両方とも「〜た」「〜ている」って訳しますよね?どうして2つもあるんですか?テストでどっちを使うか迷っちゃいます!

たく先生
たく先生

いい質問だね、みちかちゃん!実は「たり」と「り」は意味はそっくりだけど、「直前にくっつく動詞の種類(接続)」「言葉の成り立ち(語源)」が全く違うんだ。その仕組みさえ理解すれば、テストの識別問題で満点が取れるようになるよ!

助動詞「たり」「り」の意味と活用・接続の覚え方

まずは、助動詞「たり」と「り」の基本スペックである「意味」「活用」「接続」を体系的にマスターしていきましょう。古文文法を攻略する上で、この2つの助動詞はすべての土台となる超重要項目です。

助動詞「たり」の意味と活用!完了・存続の基本

助動詞「たり」「り」が表す完了と存続の意味と用法

助動詞「たり」が持つ意味は、「完了(〜た、〜てしまった)」「存続(〜ている、〜てある)」の2つです。

「完了」は動作や出来事が完全に終わったことを表し、「存続」は動作が終わった後の状態が今もそのまま続いていることを表します。例えば、「花咲きたり」と言った場合、「花が咲いた(完了)」という意味にもなりますし、「花が咲いている(存続)」という意味にもなります。古文ではどちらの意味になるかを文脈から見分ける必要がありますが、基本的には「存続(〜ている)」で訳した方が自然な文脈になるケースが全体の7割以上を占めます。

「たり」の活用型は「ラ行変格活用型(ラ変型)」です。「あり・をり・はべり・いまそかり」と同じリズムで変化するため、以下のように唱えて覚えましょう。

基本形未然形連用形終止形連体形已然形命令形
たりたらたりたりたるたれたれ
たく先生の教員メモ:なぜ「たり」はラ変型活用なの?

助動詞「たり」の語源は、接続助詞「て」+ラ変動詞「あり」(てあり ➔ たり)です。「あり」というラ変動詞が後ろにくっついているからこそ、活用語尾が「たら・たり・たり・たる・たれ・たれ」とラ変型になるんだよ!語源を知ると丸暗記の負担がグッと減るね!

助動詞「り」の意味と活用!ラ変型活用のポイント

助動詞「たり」「り」の活用表とラ変型の変化ルール

助動詞「り」の意味も、「たり」と全く同じで「完了(〜た、〜てしまった)」「存続(〜ている、〜てある)」の2つです。

「り」も「たり」と同様に、語源に動詞「あり」を含んでいるため(動詞の連用形イ段音+あり ➔ エ段音+り)、活用型はラ変型活用となります。活用表は以下の通りです。

基本形未然形連用形終止形連体形已然形命令形

「り」の活用で最も注意すべきなのは、「連体形が『る』、已然形が『れ』」になる点です。古文の文章中で「〜る」「〜れ」と出てきたときに、受身・自発・可能・尊敬の助動詞「る」や、完了の助動詞「ぬ」の已然形「れ」と見分ける識別問題が大学入試で頻出します。

また、終止形と連用形がどちらも「り」と同形になるため、文末で言い切っているのか、後ろに用言や助動詞(「けり」「けむ」等)が続いているのかを丁寧に確認する習慣をつけましょう。係り結び(ぞ・なむ・や・か ➔ 連体形「る」、こそ ➔ 已然形「れ」)との連動もテストで必ず狙われる最重要ポイントです。

助動詞「り」の接続は語呂合わせ「さみしい」で攻略

助動詞「り」の接続語呂合わせ「さみしい」(サ変未然形・四段已然形)

古典文法を学ぶ高校生が最も混乱しやすいのが、助動詞「り」の接続です。助動詞「り」は、どんな動詞にでもくっつけるわけではなく、接続できる動詞が限定されています

助動詞「り」が接続するのは、「サ変動詞の未然形」「四段動詞の已然形」の2つだけです!これを一瞬で覚える魔法の語呂合わせが、受験界で超有名な「サ未・四已(さみしい)リカちゃん」です!

【超重要公式】助動詞「り」の接続語呂合わせ

「サ未(サ変未然形) + 四已(四段已然形) = さみしいリカちゃん(り)」
・サ変動詞(す・おはす):未然形「せ」+ り ➔ せり(している・した)
・四段動詞(書く・咲く):已然形「書け・咲け」+ り ➔ 書けり・咲けり(書いている・咲いている)

ここで気づいた方も多いと思いますが、サ変未然形の「せ」も、四段已然形の「〜え・〜け・〜せ・〜て・〜ね・〜へ・〜め・〜れ」も、直前の音が必ず「エ段音(e列音)」になります!つまり、「エ段の音に『り』がくっついていたら、助動詞の『り』だ!」と直感的に見分けることができるのです。

上一段動詞(見る・着る)や下二段動詞(受く・捨つ)には助動詞「り」は絶対に接続できません。これらの動詞に完了・存続をつけたいときは、後述する助動詞「たり」を使う必要があります。この接続制約を理解しておくと、文法問題の選択肢を一瞬で2択に絞り込めます!

助動詞「たり」の接続は連用形!簡単な見分けのコツ

助動詞「たり」の接続(連用形接続)と語源

一方で、助動詞「たり」の接続はとてもシンプルです。助動詞「たり」は、動詞の「連用形」に接続します。

接続助詞の「て」(〜て、〜てから)を思い浮かべてみてください。「書いて」「歩いて」「見上げて」のように、「て」は必ず連用形にくっつきますよね。「たり」の語源は「て + あり」ですから、「て」と同じようにすべての動詞の連用形にくっつくと理解しておけば、接続を忘れることは絶対にありません。

四段動詞はもちろん、上一段(見たり)・下一段(蹴たり)・上二段(起きたり)・下二段(受けたり)・カ変(来たり)・サ変(したり)・ラ変(ありたり)など、古文に登場するあらゆる動詞の連用形に接続できるのが「たり」の万能な特徴です。「り」が使えない動詞にはすべて「たり」を使うと覚えておきましょう!

テストで「次の動詞に助動詞をつけよ」という問題が出た際、動詞が四段・サ変以外(例えば下二段動詞「受く」)であれば、選択肢に「り」がある時点で誤答だと即座に見抜くことができます。

「たり」と「り」の違いは?接続と使い分けの基準

ここで、「たり」と「り」の違いを一覧表で整理してみましょう。意味はどちらも「完了・存続」で同じですが、使える動詞の範囲や時代背景が異なります。

助動詞意味接続活用型・特徴
たり完了・存続用言の連用形ラ変型(全動詞に接続可能・平安中期以降に大流行)
完了・存続サ未・四已(エ段音)ラ変型(サ変・四段のみ接続・奈良〜平安初期に多用)

歴史的には「り」の方が古い言葉で、奈良時代の『万葉集』などでは「り」が主流でした。しかし「り」はサ変と四段動詞にしかくっつけないという不便さがあったため、平安時代以降にすべての動詞にくっつける「たり(てあり)」が爆発的に広まり、中世・近世へと引き継がれていきました。

平安中期の『源氏物語』や『枕草子』では、「たり」と「り」が絶妙に使い分けられており、文章のリズムや語感の響きに合わせて豊かな表現が生み出されています。文脈の格式や語呂の良さに応じて、作者が巧みに使い分けていた古典の美しさを味わってみてください。

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助動詞「たり」「り」の識別完全攻略とテスト対策

ここからは、定期テストや共通テスト・大学入試の読解問題で合否を分ける「文脈判断」と「識別テクニック」、そして実践問題に挑戦していきましょう!

完了と存続の見分け方!文脈から判断する鉄則

文脈から完了と存続を正確に見分ける手順と判定フロー

「たり」「り」が出てきたとき、「完了(〜た)」なのか「存続(〜ている)」なのかを見分けるには、3つの鉄則ステップを使います。

完了と存続を見分ける3ステップ

ステップ①:まず「〜ている・〜てある」(存続)で訳してみる
古文の「たり」「り」は7割以上が存続です。存続で訳して自然に通れば「存続」と判断します。

ステップ②:動詞の性質(継続動詞 vs 瞬間動詞)をチェックする
・「住む」「思ふ」「咲く」「居る」「着る」など状態が続く動詞 ➔ 存続(〜ている)
・「死ぬ」「去る」「落つ」「消ゆ」など一瞬で終わる動詞 ➔ 完了(〜てしまった)

ステップ③:和歌の中の「たり」「り」は原則「存続」
目の前の情景や心情を詠み込む和歌では、ほぼ100%「存続」の意味になります。

この「存続優先の法則」と「動詞の継続性」を頭に入れておくだけで、現代語訳の問題や文脈把握問題で迷うことが一切なくなります!動作が終わった「結果」が現在も目の前に残っている場合は、すべて存続として捉えるのが古文読解の極意です。

さらに「たり+けり」「り+けり」のように過去の助動詞が後ろに続く場合は、「〜てしまった」と完了の意味合いが強くなる傾向があります。前後の助動詞の組み合わせにも注目しましょう。

完了「たり」と断定「たり」の確実な識別手順

完了の「たり」と断定の「たり」を見分ける重要ポイント

テストで非常によく狙われるのが、完了の助動詞「たり」断定の助動詞「たり」の識別です。どちらも同じ「たり」という形をしていますが、直前の言葉を見れば一発で見分けることができます!

種類直前の品詞(接続)現代語訳用例
完了・存続の「たり」動詞の連用形〜た、〜ている都へ行きたり。(動詞「行く」の連用形+たり)
断定の「たり」体言(名詞)〜である、〜としてたり弟子たり。(名詞「師」「弟子」+たり)

「直前が動詞なら完了・存続のたり」「直前が名詞なら断定のたり(〜である)」と覚えましょう。断定の「たり」は主に漢文訓読調の文章で用いられ、資格や身分、状態を断定する役割を果たします。

なお、漢文調の文章で「堂々たり」「悠々たり」のように形容動詞(タリ活用)として使われるものも、断定の仲間に分類されます。直前の言葉が名詞か動詞かを見るだけで100%識別できます!並列助詞「〜たり〜たり」と反復している場合も助詞として見分けましょう。

助動詞「り」の「る・れ」と受身・自発などの識別法

助動詞「り」の「る・れ」と受身・自発などの助動詞の完全識別

入試で最も受験生を悩ませる最高難度の問題が、助動詞「り」の連体形「る」・已然形「れ」の識別です。

文中に「〜る」「〜れ」が出てきた場合、直前の文字の母音(音段)に注目してください!

「る・れ」の識別黄金ルール

① 直前が「エ段の音」 + る/れ ➔ 助動詞「り」の連体形・已然形(完了・存続)
・例:書る(書いている)、読れ(読んでいるので)

② 直前が「ア段の音」 + る/れ ➔ 助動詞「る」の基本形・已然形(受身・自発・可能・尊敬)
・例:書る(書かれる)、読れ(読まれる)

③ 直前が「連用形」 + れ ➔ 完了の助動詞「ぬ」の已然形
・例:行きけれ(行ってしまったので)

「エ段音にくっついていれば助動詞『り』!」という法則を徹底的に叩き込んでおけば、共通テストの文法識別問題も10秒で正解を導き出せます!迷ったときは直前の音を声に出して母音を確認してみましょう。

下二段動詞の未然形に「らる」がつくパターン(例:受けらる)と混ざりやすいですが、「る」単体で直前がエ段なら助動詞「り」の連体形と断定できます。

現代語に残る「たり」「り」の形と成り立ち

現代語に残る「たり」「り」の名残と言葉の変遷

実は、私たちが普段使っている現代の日本語の中にも、助動詞「たり」「り」の名残がたくさん息づいています。

例えば、「行ったりたり」「泣いたり笑ったり」という並列・反復の言い回しは、古文の助動詞「たり」が接続助詞へと変化して現代に残ったものです。また、「眠れる森の美女」の「眠れる」は、「眠る(四段動詞)」の已然形「眠れ」+助動詞「り」の連体形「る」が合体したもので、「眠っている(存続)」という意味をそのまま受け継いでいます。

さらに「推して知るべし」の「知る」や、「ご覧あれ」の「あれ(ありの命令形)」など、日常会話のことわざや慣用句の中にも古典文法の魂が生きています。言葉の歴史的なつながりを知ると、遠い昔の古典の世界がぐっと身近に感じられますよね。

現代語の「〜ている」という表現も、もともとは「〜て居る(ゐる)」や「〜てあり(たり)」から発展したものです。日本語の歴史の美しさを感じながら学習を進めてみてください。

共通テスト・定期テストで差がつく実践練習問題

共通テスト・定期テストで差がつく実践練習問題

理解を完璧にするために、実際の入試や定期テストに出題される形式の練習問題に挑戦してみましょう!

【特訓演習】助動詞「たり」「り」の文法クイズ

問1:次の傍線部の助動詞「たり」「り」の意味(完了・存続)を答えよ。
① 壺なる薬取り出でて、汚れたる御衣を着かへて…(竹取物語)
② 男もすなる日記といふものを、女もして見むとてするなり。(土佐日記)

問2:次の傍線部の助動詞の文法的な説明として正しいものを選べ。
・風吹けば沖つ白波たつた山 夜半にや君がひとり越ゆらむ
・沖つ波立ち騒げる海を見れば…(伊勢物語)

Q
👉 【正解と詳細な解説を見る(タップで開く)】

【問1の解答と解説】
①「汚れたる御衣」➔ 存続(〜ている/汚れている)
・解説:着物が汚れてしまった結果の状態が現在も目の前に残っているため、「存続(〜ている)」と訳すのが最も自然です。

②「男もすなる日記」➔ 伝聞・推定の助動詞「なり」の連体形
・解説:終止形接続の「なり」で、「男も書いていると聞く日記」という伝聞の意味を表します。

【問2の解答と解説】
・「立ち騒げる海」➔ 助動詞「り」の連体形(存続)
・解説:四段動詞「騒ぐ」の已然形「騒げ(エ段音)」に助動詞「り」が接続し、後ろの名詞「海」を修飾するため連体形「る」に変化しています。「波が立ち騒いでいる状態」を表す存続(〜ている)です。

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助動詞「たり」「り」の総復習と効率的な暗記法

助動詞「たり」「り」の違いと見分け方の総まとめ(満点合格)

今回は、古典文法の最重要助動詞である「たり」「り」の意味、活用、接続の語呂合わせ「さみしいリカちゃん」、そして文脈判断と識別法について徹底解説しました。

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たく先生
たく先生
現役高校教師 / 国語科
指導歴20年以上。西日本の私立高校で、古典と「最短ルートで合格する勉強法」を教えています。 教師の枠を超え、FP2級・簿記3級も取得。「賢く学び、賢く生きる」ための知識を、本音で発信します。
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